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2023年4月より省エネルギー・消費者行動部会（Division of Energy Efficiency and Consumer Behavior: EECB）の部会長に就任させていただきました東京ガス都市生活研究所の三神と申します。就任にあたり一言ご挨拶させていただきます。

本部会は、2017年に「省エネルギー部会」と「生活部会」の両部会が発展的に合併することで発足しました。正式名称が長いため、英語の頭文字をとり、通称EECB(イー・イー・シー・ビー)部会と呼んでいます。

EECB部会ではこれまで、エネルギー需要面の課題に即し、長期的なエネルギー需給を考える上で重要な省エネルギーとエネルギーを消費する立場である消費者の暮らしの観点から、産学官の連携を図りつつ、講演会、勉強会、見学会、情報発信などを行ってきました。

ご案内のとおり気候変動問題は年々深刻化しており、抜本的かつ持続的な温室効果ガス削減が求められています。そして、エネルギー問題というのはこの気候変動問題と切っても切れない関係にあります。これからの社会においては、経済・社会システムの変革、技術革新と並行し、一人ひとりの日常生活の在り方を大きく変えることが不可欠となってくるでしょう。そこで、本部会では、特に暮らしに焦点を当て、消費者の立場から何ができるのか、消費者の省エネ行動促進に向けて何が必要なのかを議論してまいりたいと思っています。その際には、昨今注目されているナッジや行動変容ステージモデルなどの行動科学の視点も重要になってくるでしょう。個々人の選択の自由を尊重しつつ、社会をより良くするため、自ら行動に移せるような社会づくりに多面的に取り組んでいく必要があります。

EECB部会ではこのように幅広な視点からエネルギーをとらえていることから、本当に多彩なメンバーにご参画いただいています。産官学、老若男女、文理の専門の枠を超え、様々な視点からの議論ができることが最大の特徴です。

2050年脱炭素化実現に向けて、これから皆様と一緒にエネルギーに関しての多様な議論を交わしていけることを大変楽しみにしていますので、ぜひこれを機に、まだ入会されていない方も、入会のご検討をいただけたらと思います。