一般社団法人 日本エネルギー学会
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部会長挨拶

文章(+イメージ)

秋澤 淳(東京農工大学 大学院工学研究院 教授)

写真  2017年より坂西前部会長より「エネルギー学」部会長を引き継ぐことになりました.本部会の前身である「エネルギー学研究会」の発足時からメンバーとして関わって以来,早くも16年経っております.これまでの部会長の皆様が培ってきた活動をより一層充実させるため,力を尽くしたいと考えております.  「エネルギー学」部会は他の部会名称と異なり,「」がついている点に特徴があります.その理由は,”エネルギー学"そのものの定義がまだ十分に確立されていないことです.エネルギー学研究会で「エネルギー学とは」を議論してきましたが,エネルギーに関する問題状況は時代にも依存すると考えられ,定義づけることが難しく,定義も含めて考えるのが本部会の使命といってもよいと思います.  本部会は2007年に設立されて以降,「学融合」「エネルギー教育」「エネルギー政策」の3つの分科会から構成され,活動してきました.エネルギーに関わる問題は人や社会と不可分であり,理学・工学的な捉え方だけではなく,人文・社会科学的な捉え方も必要になります.状況に応じて多角的な捉え方が不可欠であり,それゆえに多くの学問分野や専門家が関与しなければ解決できないと考えられます.その特徴を鑑みますと,本部会の役割は様々な分野の専門家や研究者が集まってエネルギーに関連する問題や対応・展望について議論するプラットフォームを提供することではないかと考えています.  また,地球温暖化に代表されるグローバルな問題は,必然的に長期的・広範囲な視点から対応が求められます.したがって,それを担う人材の養成は社会全体の課題と言って過言ではありません.各種のエネルギー関連問題に対して解決に向けた的確な指針を導けるように,適切な教育プログラムが不可欠です.エネルギー教育については他学会でも議論されています.問題に対して技術的あるいはシステム的な理解を提供できる日本エネルギー学会の強みを活かし,本部会がエネルギーに関する教育にも貢献できればと思います.  世界的には国連によってSDGs(Sustainable Development Goals,持続可能な開発目標)が定められ,各国がそれぞれに取り組んでいます.SDGはエネルギーだけでなく多くの問題が関係していますが,エネルギーが社会にとって必須の要素であることから,エネルギー学として捉えることは重要です.エネルギー学に対して社会的要請が高まっていると考えられます.  是非とも大勢の皆様に積極的に本部会の活動に参加していただき,学会内外との多様な交流を通じて本部会の活動を盛り立てていきたいと思います.皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いいたします.