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部会長挨拶

 2025年4月より,本部会部会長を拝命いたしました広島大学の市川貴之です。新エネルギー・水素部会は2017年に前身の新エネルギー部会と水素部会が統合され,カーボンニュートラル実現を支える両輪の技術を扱う部会として,一体化した部会となり,活発に活動してまいりました。さて,今後我が国に求められる,S+3Eの大上段にある安全性(Safety)はもとより,3E を担う環境適合(Environment),経済効率(Economic Efficiency),安定供給(Energy Security)を同時に満足する技術は,エネルギーに関わる全ての技術者・研究者が最も力を入れるべき技術分野という事ができます。本部会でターゲットとする,化石燃料依存脱却を支えるカーボンフリーの新エネルギー技術と,その変動性と偏在性(あるいは遍在性)を補う水素エネルギー利用技術は,本学会においても重要な役割を担うと捉えていますが,一方で本部会の扱う技術分野は非常に多岐にわたり,異なるバックグラウンドを持つ技術者・研究者の集まりであるという事もまぎれもない事実です。こうした異分野交流を横串とし,カーボンニュートラル実現を揺るぎない縦串として,部会運営を進めてまいりたいと思いますので,部会の活性化に何卒ご協力いただけますようお願いいたします。
(新エネルギー・水素部会長 市川 貴之)

「新エネルギー・水素部会」についてのご紹介

1.部会の名称
 新エネルギー・水素部会 New Energy and Hydrogen Division 
 
2.設立の背景について
 新エネルギー部会と水素部会とは、日本エネルギー学会内でそれぞれ個別の部会活動を行ってきました。 一方で、新エネルギー技術と水素エネルギー技術は、それぞれの長所と欠点を相互補完したシステム技術も重要視されています。 将来的には、この2つのシステムを融合した研究、あるいは技術開発が指向されています。 この分野の融合は二酸化炭素が主原因であると考えられている世界的な問題である地球温暖化対策に対しても有効であると見なされているため、エネルギー研究分野の一つとして、また、 総合的なエネルギーを対象とする学会として、今後は大いに発展していくと考えられます。日本エネルギー学会の未来に向けた永続的な発展、また、将来への確固たる展望を開くため、 両部会は統合することに合意し、平成29年度より一体化した部会となりました。この統合により、我が国の産官学が有する研究開発力の一層の強化及びその技術情報の交流等に資する活動が展開できるものと確信しています。 
 
3.部会の目的
 新エネルギーと水素に関する各々の技術およびそれらを融合する技術に関わる研究開発の推進を通じて、 これら未開拓分野の理学的・工学的な真理の開拓及び体系化、さらには、我が国の社会及び産業発展に資する活動を展開します。 また、産官学に跨る人的ネットワークの形成を図り、交流の場を提供することを目的とします。 
 
4.対象分野
 新エネルギーと称される、太陽光、太陽熱、風力、地熱、潮汐・波力、温度差発電など、再生可能エネルギーを中心とした 新エネルギー分野全般と、燃料電池やエネルギーキャリアーなど、水素に係るエネルギー技術分野全般を対象としています。 なお、上記分野には、地球温暖化二酸化炭素問題の対策分野も含まれ、新エネルギー・水素分野の技術全般を俯瞰し、産業界への展望や社会への受容性も対象分野とします。 
 
5.部会長、部会幹事及び部会員 
 部会幹事及び会員は日本エネルギー学会及び新エネルギー・水素部会に所属する会員で構成されています。 部会長は、部会員の互選による推薦に基づき、理事会の承認を受け、日本エネルギー学会会長が委嘱します。 部会へは登録制とし、部会費は徴収しません。 個人会員については日本エネルギー学会会員が望ましいですが、必要条件とはしないものとします。 
 
以上
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