バイオマス関連行事報告
カーボンリサイクル時代へのエネルギー戦略
2020-03-13
カーボンリサイクル時代へのエネルギー戦略 第17回広島大学エネルギー超高度利用研究拠点自立化記念シンポジウムが2020.3.13に広島にある広島ガーデンパレスで開催されました。松村の聞くことのできた発表について紹介します。 司会 井上修平 (広島大学大学院工学研究科・准教授) 楯 真一 (広島大学学術・社会産学連携室・理事・副学長(研究担当)) 広島大学理事挨拶 西田 恵哉 (広島大学大学院工学研究科・教授) 拠点代表挨拶 山田 興一 (科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター・研究顧問) ゼロカーボン電源構成・コストと社会像 ゼロカーボンの社会を考える上での技術、経済、環境に関する定量的な議論。 松村 幸彦 (広島大学大学院工学研究科・教授) 広島シナリオとバイオマスの炭素源利用 日本のエネルギー利用統計を元にCO2削減を検討。 司会 松村 幸彦 (広島大学大学院工学研究科・教授) 中井 英二(マツダ株式会社パワートレイン開発本部・執行役員 パワートレイン開発本部長) SKYACTIVエンジンの進化と内燃機関の将来展望 サステイナブルZoom-zoom宣言にCO2削減につながる検討を進める。 井上 修平 (広島大学大学院工学研究科・准教授) レアメタルを使わない蓄電池、光黒化現象との関連 脱石炭、脱石油、脱炭素というエネルギーの流れの中で、再生可能電力の蓄電が必要として、各種蓄電池を新しい光黒化電池を紹介。 久保田 晴仁 (大崎クールジェン株式会社・取締役 総務企画部長) 大崎クールジェンプロジェクトの進捗状況 -CO2分離回収型酸素吹IGCC実証事業- 大崎クールジェンプロジェクトの3段階の進捗状況を紹介。 中島田 豊 (広島大学大学院統合生命科学研究科生物工学プログラム・教授) カーボンリサイクル時代のバイオテクノロジー バイオマスがカーボンリサイクルの典型とし、この利用法としての生物科学的変換技術を紹介。 市川貴之(広島大学大学院工学研究科・教授) ナトリウムレドックス反応を用いた熱化学水素製造の新展開 水素製造について核技術の価格を比較し、将来の目標20 円/m3-N, 水電解の目標5万円/kWを踏まえて熱で水素を作る検討。 室井 髙城 (アイシーラボ・代表) 動き始めたCCU 温暖化は待ったなしの上、原子力は使えず、CCSも無理、EORも炭酸塩化も問題があるとして、CCUを議論。 以上です。コロナウィルスの影響があり、参加者が少ない状況でしたが、拠点の自立化をアナウンスし、関連情報を交換し、情報共有する機会となりました。学術的なコメントについては学会会員専用メニュー( //www.jie.or.jp/publics/index/376/ )を参照ください。