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2024年度RGBシンポジウム講演概要

講演1 「副生成物を有効活用した物質・エネルギー循環型レブリン酸製造プロセスの開発」

 バイオマスから基礎化学品であるレブリン酸(LA)の生産が注目を浴びている。一方、持続可能な化学品生産に向けて、反応とプロセス設計の統合的な研究が必要である。本研究では、セルロースからLAまでの反応実験とその結果に基づいて反応・分離・リサイクル工程を含むプロセス開発を同時に行い、収率・エネルギーと経済性を評価した。副生成物を最大限に利用し、可能な限り環境負荷の小さいプロセスを提案した。
講師:東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 教授 伏見千尋 氏
略歴:2004年4月-2005年4月     ハワイ大学 ハワイ自然エネルギー研究所 研究員
   2005年4月-2007年3月     (財)地球環境産業技術研究機構 研究員
   2007年4月-2011年9月     東京大学 生産技術研究所 助教
     2011年10月-2020年11月   東京農工大学 大学院工学研究院 准教授
     2019年6月-2019年12月   Curtin大学(オーストラリア)燃料・エネルギー技術研究所 客員教授
     2020年12月-                東京農工大学 大学院工学研究院 教授(現職)

講演2 「LNG未利用冷熱を活用するDAC技術“Cryo-DAC(クライオダック)”の研究開発」

 IEA(国際エネルギー機関)のネットゼロシナリオによれば、2050年カーボンニュートラルの達成には、大気中から二酸化炭素を直接回収して固定する必要があり、その量は、10億トンに達するとされる。大気中に希薄な状態で存在する(~420ppm)二酸化炭素を濃縮する技術(Direct Air Capture, DAC)の実用化には多くの困難が存在する。ここでは、世界で展開されているDACや、演者らが取り組んでいる、液化天然ガスの未利用冷熱を活用するDAC技術の開発状況を紹介する。
講師:名古屋大学大学院教授 名古屋大学未来社会創造機構脱炭素社会創造センター センター長 則永行庸 氏
略歴:平成6年北海道大学工学部応用化学科を卒業、平成11年に博士(工学)を取得。その後、東北大学反応
   化学研究所、ドイツ・カールスルーエ大学、北海道大学、九州大学を経て、平成29年より現職。名古屋
   大学未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所長、同脱炭素社会創造センター長、化学工学会
   理事、RITE科学技術諮問委員、JPEC評議員等に就任。
   専門は、化学工学で、バイオマスや廃棄物の高効率利用、熱流体シミュレーション、CO2の分離・
   回収・利用プロセス開発等に取り組んでいる。日本エネルギー学会進歩賞(平成23年度)、同学会
   論文賞(平成27、28年度)、化学工学会研究賞(令和5年度)などを受賞。

講演3 「環境適合性と経済性を両立する新たなマルチ製造プロセスの実用化」

 我々は、持続可能な資源循環社会の実現と人々の豊かで健康な暮らしへの貢献を目指し、環境適合性と経済性を両立可能な製造プロセス開発に取り組んでいる。これまでに、人々の暮らしに不可欠な油脂産業を対象とし、大量に発生する廃棄油の成分に着目、それらの市場性を把握した上で、高価な機能性成分を高純度化して取り出し、安価な成分を高付加価値化、残りをバイオ燃料として利用するマルチ生産プロセスを構築、実用化している。
講師:東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻 プロセス要素工学講座 教授 北川尚美 氏
略歴:1994年 東北大学大学院工学研究科化学工学専攻にて博士(工学)取得、

略歴:1994 年     東北大学大学院工学研究科化学工学専攻にて博士(工学)取得,
     同年    東北大学反応化学研究所助手
     2002 年     准教授,2017 年教授(現職)
     2018 年    ファイトケミカルプロダクツ(株)設立 CTO 兼務,第 9 回ものづくり日本大賞優秀賞受賞
         受賞歴は,Edwin N. Frankel Award for Best Paper of 2017,第 17 回(2017 年度)GSC 賞文部科
         学大臣賞,化学工学会賞 2019 年度研究賞,令和 3 年度化学技術分野の文部科学大臣表彰化学技術賞
        (研究部門)などを受賞
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