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第29回動力・エネルギー技術シンポジウムが2025.6.5-6に金沢にある金沢大学角間キャンパスで開催されました。松村の聞くことのできたバイオマスに関する発表について紹介します。この報告は1日目のものです。


OS5 バイオマス・e-fuel・新燃料・環境技術（1）
座長 松村 幸彦 (広島大)

D111 ○藤井 祥万, 菊池 康紀(東大)
サトウキビの新規栽培品種の機能化による余剰熱エネルギーの有効利用の検討
サトウキビの新品種に対してエネルギー利用がどう変化するかを農工連携の観点で議論。

D112 ○近藤 千尋(岡理)
小型太陽熱集熱器を用いたバイオディーゼル副生グリセリンの精製・熱分解オイル化（精製グリセリンのsolketal化)
バイオディーゼルを生産した時の副生グリセリンから有用物質を得る検討。

D113 藤井 幹也, ○田之上 健一郎, 横田 守久(山口大)
金属酸化物を微量添加したバイオマス燃焼中の金属メッシュへの灰付着低減メカニズムの解明
バイオマスを燃焼した時の生成灰の融点を上げるため、MgOの添加を行うが、この特性を実験的に確認。

D114 ○髙橋 憲司(金沢大)
【キーノート】２軸混練機を用いたバイオマスのメカノケミストリー：COI-NEXT金沢大学拠点の戦略
バイオプラスチックの資源循環を進める検討。


OS5 バイオマス・e-fuel・新燃料・環境技術（2）
座長 榎本 啓士 (金沢大)

D121 ○荒川 頼斗, 松村 幸彦(広島大)
ルテニウム担持カーボンナノチューブ触媒を用いたキシロースの超臨界水ガス化
グルコースの分解に有効であることが確認されているRu/CNT触媒が、キシロースにも有効かを実験的に確認。

D122 ○張 孟莉, 児玉 瑞希, モハメッド アフメド モハメッド アリ(広島大), 野口 琢史(東洋高圧), 井上 修平(近畿大), 松村 幸彦(広島大)
超臨界水ガス化におけるCNTへの金属粒子添加がガス化効率に及ぼす影響
Ru/CNT触媒の有効性をグルコースを用いて確認。

D123 ○羽田 孝盛, 佐藤 龍, 平野 菜奈美, 鈴木 龍汰, 伏見 千尋(農工大)
セルロース–レブリン酸反応における、塩化アルミニウム触媒に対する塩化コリンの添加効果
セルロースからレブリン酸を得る水熱反応に、塩化アルミニウムを触媒、塩化コリンを助触媒として利用。

D124 ○河瀬 誠, 井戸 彬文(電中研)
小規模バイオマス源向けのダイレクトバイオマス燃料電池の検討
バイオマスの直接燃料電池の検討。


今回は滋賀県立大の山根様に代わって松村がセッションの代表オーガナイザを務める初めてのシンポジウムでした。

この報告は2日目のものです。

(バイオマス関連の発表は聞きませんでした。)

金沢大学角間キャンパスでの開催でしたが、会場から少し行ったところにバイオマスグリーンイノベーションセンターがありました。