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バイオマス関連行事報告

第17回バイオマス関連部会・研究会合同交流会

2017-12-05
2017年12月5日に東京の全国家電会館で第17回バイオマス関連部会・研究会合同交流会「海洋・水生バイオマス利用の最先端」が開催されました。以下に内容を紹介します。/matsumura
 
司会 松村幸彦(広島大学)

渡辺 信(筑波大学)「微細藻類の生産と利用」
藻類バイオマスエネルギーシステム研究開発センターの活動をふま
え、微細藻類の生産、利用を議論。震災復興として地域の気象・環境で生育する雑藻類を増やす方針。

長谷川 文生(東京大学)「微細藻Botryococcus brauniiによる炭化水素生産」
Botoryococcus braunii を用いて炭化水素を生産するための研究を紹介。B race という種類を用いる。0.3 wt% の塩を添加するとヘキサンによる油の抽出が極めて容易に。また、沈降もしやすくなる。ミルキング培養も可能。
 
松本 光史(電源開発) 「海洋ケイ藻による原・燃料用オイル生産技術開発とその将来像」
バイオマス生産から瀬生物利用までのサプライチェーン全体でCO2を削減するというコンセプトで海洋性微細藻類生産を議論。国内で年間生産をするため夏株と冬株を用いる。現時点ではEPR<1で、二酸化炭素も却って増えてしまう。

鈴木 健吾(ユーグレナ) 「ミドリムシのバイオマス資源としての可能性」
バイオマスの5Fに沿ってミドリムシ利用の事業化を進める。ヘルスケア分野で収益を得、エネルギー・環境分野へ展開するもの。パラミロンというβ-グルカンを有効利用することを検討。 

中島田 豊(広島大学) 「大型藻類を徹底的に利用する」
システム全体でエネルギー収支、経済収支をプラスとする昆布の利用法を検討。水熱前処理の後、オーランチオキトリウムでアスタキサンチンを得、メタン発酵でエネルギーを回収、さらに、無機物質と電気を回収。
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