活動状況

第2回エネルギー技術講演会

開催日時:H28.4.21 13:30~17:10

開催場所:北九州国際会議場(福岡県北九州市)

参加者:59名

講演内容

(1)北九州市の環境・エネルギー政策について                                 (北九州市・平井良知氏)

(2)日本鉄鋼業の省エネルギー・地球温暖化抑止への貢献                          (新日鐵住金・藤本健一郎氏)

(3)Energy Management & Smart Grid 海外実証事例                   (シュナイダー・エレクトリック 梅村周市氏)

(4)2030年のわが国のエネルギーミックスと地球温暖化防止対策               (地球環境産業技術研究機構 山地 憲治氏)

第15回九州低炭素システム研究会

開催日時:H28.3.4 14:00~17:20

開催場所:福岡第一合同庁舎・本館1階 九経交流プラザ会議室(福岡県福岡市)

講演内容

(1)CCS-EORの最近の動向について                                  (三菱重工業・飯嶋正樹氏)

(2)福岡市水素リーダー都市プロジェクト ~下水バイオガス水素ステーション~                   (福岡市・谷哲哉氏)

(3)電気事業における地球温暖化対策の取組み                               (電気事業連合会・宮田卓氏)

(4)COP21およびCCTの役割と課題について                         (石炭エネルギーセンター・塚本修氏)

第1回 エネルギー技術講演会

開催日時:H27.11.13 13:30~17:15

開催場所:福岡第一合同庁舎・本館1階 九経交流プラザ会議室(福岡県福岡市)

参加者:32名

講演内容

(1)燃料電池システムの水素エネルギー製造技術の歴史的変遷                       (国際石油開発帝石・原田亮氏)

(概要)PEFCなどの燃料電池向け水素製造装置を開発していた。そのため、脱硫(S≦10ppb)技術,改質触媒の長寿命化(≧4万時間≒5年)技術,触媒反応器の温度管理技術などを開発した。しかしながら、燃料電池での発電は高価であり、事業は中止された。FITが当時にあれば、3年以内に減価償却でき、経済性も担保された発電機器になったと考える。

(2)未利用廃熱排熱回収を可能とする熱温度差を必要としない革新的発電材料の研究開発            (九州大学・宗藤伸治准教授)

(概要)ゼーベック効果を利用する熱電素子は、温度差を与えてはじめて電気を生じる。我々は、効率の良い熱電素子を開発していく過程で、温度差を必要としない発電素子(BaAuSiクラスレート)を見出した。これは素子の中に、バンドギャップが狭い部分があり、その両側のそれぞれがp型,n型半導体となっているためと推定している。

(3)酸素吹き石炭ガス化技術実証プロジェクトについて                         (大崎クールジェン・松井倫広氏)

(概要)大崎クールジェン・プロジェクトは、IGFC(Integrated coal Gasification Fuel Cell combined cycle)の実証プロジェクトとして、2012年4月より開始された。このプロジェクトの目的は、炭酸ガス回収設備を含むIGFCによる低炭素石炭火力発電の実現である。プロジェクトの最初の段階として、酸素吹きIGCCの実証に向けた建設が進行中であり、2016年度から総合試運転を開始する計画である。

(4)地域特性を活かした低炭素街づくり                                   (群馬大学・宝田恭之教授)

(概要)低炭素社会を築くためには、省エネや再生エネルギー技術開発だけでなく、大量生産-大量消費から脱却し、新しい価値観の未来型の楽しい低炭素社会を構築することが重要である。JSTのプロジェクトして、スローモビリティー(低速EVバス等)の導入や未来創生塾の開催を行っている。特に未来創生塾では、地元の産業,自然,歴史,文化を親子で体験してもらい、知識と感動を与えることにより、「楽しい低炭素型未来社会」を創造できる人材育成に取り組んでいる。

第14回九州低炭素システム研究会(九州経産局,九州大学と共催)

開催日時:H27.10.07 13:30~17:20

開催場所:西日本総合展示場311会議室AIMビル3F(福岡県北九州市)

参加者:120名

講演内容

(1)我が国の石炭政策について                                (経済産業省資源エネルギー庁・榎本宏氏)

(概要)                                                                我が国のエネルギー基本計画は、安全性(Safety)を前提とし、安定供給(Energy Security)、経済効率(Energy Efficiency)、環境(Environment)の3E+Sを図るため、最大限おこなうことと記載されている。エネルギーミックスにおいても、石炭火力は26%とされ、重要なエネルギー源である。インドネシアの国策で、石炭の輸入元は豪州に依存割合が増えてしまっているが、中東依存度は”0”であり、安定的な供給が確保されている。一方で石炭火力からの炭酸ガスは2.7億トンと高く、また排出係数もLNG火力の2倍程度と高い。次世代火力発電の早期実現(高効率化)に向けた協議会を設置し、超超臨界圧(USC)や炭酸ガス回収・利用(CCUS)技術開発に取り組んでいる。

(2)大崎クールジェンプロジェクトの概要と建設状況について                      (大崎クールジェン・椎屋光昭氏)

(概要)                                                                酸素吹き石炭ガス化複合発電(酸素吹きIGCC)と炭酸ガス分離・回収技術の大型実証試験を推進している。EAGLEでの知見を基礎に、石炭の酸素吹きガス化によるコンバインドサイクル発電(タービン出力166MW)設備を建設中である。主要設備(石炭ガス化炉,熱回収ボイラ,ガス精製設備,ガスタービン、発電機等)が設置され、11月には受電開始予定である。来年度(2017年3月)には実証試験が開始され、第2段階の炭酸ガス回収設備の建設も予定している。最終的には燃料電池複合発電(IGFC)も計画している。

(3)高効率石炭火力の現状と課題 ~超々臨界圧(USC)火力の事例~                      (電源開発・笹津浩司氏)

(概要)                                                                ランキンサイクルを考えると、高効率化のためにはボイラの蒸発温度・圧力を上げることが高効率化への唯一の方法であり、USCは、これに沿ったものである。電源開発では、旧磯子火力を発電を停めることなく、12haと狭い敷地ながら、53万kWから120万kWへと増容量リプレースを行った。これにより発電端効率(HHV)は43%へと向上し、炭酸ガス排出係数も17%削減した。しかしながら石炭火力は炭酸ガス排出がLNG火力の1.8倍と高い。バイオマス混焼による排出係数の低減と共に、先進型USCやIGCC(共に熱効率46~48%)の開発、さらにはIGFC(熱効率≧55%)という次世代技術の開発を行い、世界トップの効率維持を目指す。

(4)オリックスの新電力事業展開と電力自由化に向けた取組み                         (オリックス・細川展久氏)

(概要)                                                                オリックスはリース業でのモノを取り扱う専門性から環境エネルギー分野に進出してきた。電力ビジネスには700名が関わっており、発電、小売り、省エネや蓄電にまでサービスを展開している。新電力は654社あり、シェアも増えてはいるが、供給ベースでのシェアは約6.7%。群馬県にバイオマス発電所を建設し、2011年より商業運転中。北九州市と福岡県に112MWの発電所を計画中。他にもメガソーラー、風力、地熱発電も行っている。またメーカーと協力して、マンションの電力を一括して購入するサービスや太陽光パネル&蓄電池付の住宅も提供している。

(5)バイオマス産業都市さが ~廃棄物が資源として循環するまちづくりを目指して~                (佐賀市・井口浩樹氏)

(概要)                                                                清掃工場から出る炭酸ガスで、藻類を培養したり、植物工場での収穫量増加などの資源循環を推進している。また下水浄化センターの汚泥に食品工場の廃棄物や木質バイオマスを可溶化して添加し、消化ガスを増産すると共に、消化ガスの炭酸ガスを藻類培養に供給し、産業創出にもつなげた。清掃工場等での余剰電力の販売と市立小中学校への売電を一括契約し、8,900万円の財政効果を得ている。


第13回九州低炭素システム研究会 (九州経済産業局と共催)

開催日時:H27.03.06 14:00~17:15

開催場所:福岡第一合同庁舎本館1階・九経交流プラザ会議室(福岡県福岡市)

参加者: 60名

講演内容

(1)二酸化炭素地中貯留(CCS)に関する国内実証事業と世界の動向                      (日本CCS調査・田中豊氏)

(概要)苫小牧にてCCSの大規模実証試験(≧10万t/年)を推進中。現在、滝ノ上層圧入井の掘削が完了し、もう一本の萌別層圧入井を掘削中。      2015年度は圧入前のベースライン計測(圧入前のモニタリング)を行い、2016年度からCO2圧入を行う。

(2)ECOPROの実証と海外展開                               (新日鉄住金エンジニアリング・水野正孝氏)

(概要)ECOPROは、噴流床を用いてガス化と熱分解を個別の段で行う第5世代の石炭ガス化技術である。2009年までに20t/dのパイロット試験が完    了した。現在、事業化にむけて200t/dの実証プラントを計画中である。

 【4月より九州低炭素システム研究会の座長が、持田先生から原田先生に交替することとなった。両先生から特別にご講演いただいた(詳細略)】

(3)特別講演① 今後のCCTの進展と九州低炭素システム研究会に期待を寄せて               (九州大学名誉教授・持田勲氏)

(4)特別講演② 低品位炭の日本での活用に係る課題                              (九州大学・原田達朗氏)


第90回 日本エネルギー学会・総会および関連行事(参加報告)

開催日時:H27.02.27

開催場所:学士会館202号室(東京都千代田区)

 ①総会

 (1)26年度活動内容、27年度活動計画共に、議案通り可決された。

 (2)27年度の学会理事が原案通り可決され、理事の互選により、RITEの山地憲治氏が新会長に選出された。

 ②学会賞表彰式および受賞者講話

 ③特別講演「中長期的な科学技術予測および科学技術政策について」           (文部科学省 技術・学術政策研究所 浦島邦子氏)

(概要)技術・学術政策研究所では、科学技術政策に反映させるために、技術予測を行っている。技術の予測は、エネ学会員に依頼したアンケートや    若手研究者との対話などを統計的に処理することにより、政府へ提言している。アンケートによれば、環境・技術分野の重要性は低いように    見られるが、重要性が分かりすぎているためにデータ的には低くなっていると考えている。また同分野は補助金を受けたプロジェクトの実用    化率が低い。実用化できなかった原因は、コストとの回答が一番多かった。詳しくは研究所のHPに掲載しているので、参照して欲しい。