/ 書評一般公募(2005)

 木質エネルギー(2005年・春号)季刊
        QuarterlyJ.of Wood-basedEnergy、 木質バイオマス利用研究会の会誌.
        会費:\5000/年; →http://www.woodenergy.net
 書評:佐野寛
今回は、木質チップ燃料と、地域バイオマスプロジェクトとに力点があります。
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p.2☆「地域特性を活かした木質バイオマスの利用/和歌山県での調査をもとに」 澤井徹
p.6☆「森林バイオマスをエネ源として活用するための条件」 熊崎実
p.9☆「北オーストリア、残材チップを活用地域暖房共同組合」 神崎康一
p.12☆「2004年度木質バイオマスエネルギー利用推進にかかる団体実態調査」 林野庁木材課
p.16☆「広島県で始まった新たなNPO活動」 村田民雄
p.18☆連載講座 木質バイオマス発電(3)「ガス化技術の現状について」 西山昭雄
p.22☆基礎講座(6)「木質バイオマスの細片化:その原理」熊崎実
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木質チップ燃料
☆「森林バイオマスをエネ源として活用するための条件」
「一番玉林業からの脱却」を唱え、廃材等の非木材利用を勧める。主要な行く先はチップ化→燃料。北欧では燃料用チップがパルプ用チップの価格に競合できるようになった。中山間地ではチップボイラーを、都市部ではペレットを、と棲み分けを提唱しているのが個性的。

☆「北オーストリア、残材チップを活用して地域暖房〜」
端材をチップにして集め、「動く貯蔵庫」に入れる。数ヶ月で乾燥して燃料安定供給(量的にも品質的にも)できるようになる。

☆「木質バイオマスの細片化」
チッパーの代表4種類(剪断式3,衝撃式1)の紹介と分類。原理が違えば、対象木質(枝葉か、樹皮か、幹か)も変わるし、得られるチップ形状も激変する。チッパーを林地内に持ち込む適性の差にも触れている。傾斜林に持ち込むのは、かなり難しそう。

地域バイオマスプロジェクト
☆「2004年度木質バイオマスエネルギー利用推進にかかる団体実態調査」 
林野庁林政部木材課の調査。2002年から、木質バイオマス活用推進を掲げる団体が激増した。活動内容は(1)普及・啓蒙活動がトップで、(2)調査活動が次ぎ、ぐっと減って(3)試験事業、となっている。

☆「広島県で始まった新たなNPO活動」 
NPO法人が次々と発足し、普及・啓発イベントが打たれる一方、広島型ペレットストーブなどの開発・宣伝(広島県庁にも設置)が進んでいる。

☆「地域特性を活かした木質バイオマスの利用;和歌山県での調査をもとに」
和歌山県の資源量の調査から始めて、資源獲得コストを推定して利用可能量を算出している。資源量と可能量とが大きく異なるのは、傾斜林からの搬出コストが高いためと見られるため。
 可能量では、産地の特色を反映して果樹剪定材が大きい。製材廃材も大きいが、内容は輸入原木依存が大きい。 潜在量で大きい未利用間伐材などは可能量としては僅かになっている。
 地域プロジェクトとしては、山と海連係プロ、熊野の森連係プロ、果樹剪定枝プロの3つを紹介。

/sano.
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