/ 書評一般公募(2004)

 木質エネルギ(2004年・秋号)季刊
        QuarterlyJ.of Wood-basedEnergy、 木質バイオマス利用研究会の会誌.
        会費:\5000/年; →http://www.woodenergy.net

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p.2☆「森林バイオマスのエネ利用には廃棄物との差別化が欠かせない
      /注目すべきドイツの取組」 熊崎実
p.5☆「再生可能エネ普及策としてのRPS制度の今後の展開」馬奈木俊介、青柳聡志、堀尾正靭
p.9☆「ペレット市場を如何にして開拓するか
      /成功したオーストリアでの経験を踏まえて」マルティン・エングリッシ
p.13☆「循環型林業経営と木質バイオマス/森林共生社会に向けて」
p.16☆「木質バイオマスによる冷暖房・給湯(1)」城子克夫
p.20☆連載講座 木で暖をとる(2)「木材の燃焼原理と薪ストーブへの応用」江鳩景子
p.22☆連載講座(4)「木質チップの種類と品質基準」熊崎実
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☆「森林バイオマスエネ利用には廃棄物との差別化が欠かせない
 ちょっと判り難い標題です。 読んで見ると、森林廃棄物から数千円の処理量を取ってチップ化し、タダ同然の燃料として供給することが、木質発電において定着しかかっている、このことは将来の健全なバイオマス燃料の育成にとって脅威だ、という指摘です。 つまり、バイオマス燃料というものを、廃棄物(=マイナス価格)しか使えないという現状を基準に、固定化してしまっていいものか?です。
 大きな潜在森林バイオマスは、製材廃材ではなくて、林地残材・間伐材などです。さらに巨大資源は、日本森林の7割以上を占める未利用林(放棄人工林、天然林)にあります。それらの利用(決してコスト零ではない)を、断念することになるとしたら、それは国家的損失になる。
・・・この論議を進めるには、バイオマス燃料がエネルギー価値として正しく価格評価することから始めなければいけないと思います。/sano.、

☆「再生可能エネ普及策としてのRPS制度の今後
固定価格買取制度と、RPS制度との対比。

☆「ペレット市場を如何にして開拓するか/成功したオーストリアでの経験
化石燃料シェアへ割り込んで行く困難さをどう打開するか? オーストリアでは、ペレット需要を小型ストーブや住宅ボイラにしぼった。包括的なペレット燃料の基準ONORM M7135 を作り、生産者・消費者・市場が安心して使えるようにした。公的な補助と、課税のあり方にも一言。/sano.

☆「循環型林業経営と木質バイオマス/森林共生社会に向けて
北海道、下川町の例。カラ松木炭、トド松葉の精油、などを例示。

☆「木質バイオマスによる冷暖房・給湯(1)
冷暖房といっても、欧米と異なり日本では冷房需要が大きく、特に知りたい点でもあります。吸収式ヒートポンプの駆動熱源について整理。0.275〜0.88MPa飽和蒸気ならば単効用冷凍機に、0.88MPa以上の飽和蒸気ならば二重効用冷凍機が使える。100℃の無圧飽和蒸気ではだめ。/sano.

☆「木材の燃焼原理と薪ストーブへの応用
温度別の吸熱、発熱過程、一次燃焼空気と二次燃焼空気の分け方(図あり)、完全燃焼が課題。

☆「木質チップ種類品質基準
チップの種類と分類(表あり)。原料による分類(枝葉がなぜ悪い質とされるか)、廃材チップの分類(現在の仕向先)、含水率によるさまざまな扱い、理論より実務的な基準の、国別の動向(フィンランド、デンマーク、スエーデン、イギリス)が紹介された。/sano.
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