2006.9/16-18(土−月)/福岡大学
第38回化学工学会秋季大会
抄録者:松村バイオマス関連には、14件の発表がありました。
追加コメント、抄録を歓迎します。
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P会場のエネルギー部会セッションから:バイオマス関連発表。および16日午後、エネルギーの分散型・統合型に関してバイオマスも含む展望講演とパネルディスカッション。
なお、
17日午後のバイオマス関連発表は、台風13号の影響で、学会が中止になった。

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16日>6つの展望講演に基づいてパネルディスカッションが行われた。
P113 化学とエネルギー技術産業・社会システムの将来を考える"On the roadmap, off the roadmap, or beyond the roadmap? That is the question."/安永(経産省)
 ロードマップには市場牽引型、技術押し上げ型、社会必要性推進型がある。分野分断によってイノベーションが進んでいないのが問題。

P115 バイオマスエネルギーの有効活用と資源循環鶏糞焼却発電)/城島(宮崎バイオマスリサイクルセンター)
440 t/dの鶏糞を焼却し、発電端11,350 kW、送電端9,000 kWの発電を行う。蒸気条件は60 kg/cm2の450℃。3交代24時間運転。

P117
 発電システムとしてのSOFCの開発状況と今後の課題/小林(三菱重工)
三菱重工の開発している円筒型の固体酸化物型燃料電池の紹介。都市ガス・
マイクロガスタービンとの複合システムによって 50%発電効率(HHV基準)を目指す。
 
P119 地中貯留と分散型発電システム/大隅(電中研)
二酸化炭素の地中貯留はリスクを大気から地下に移すだけ;公的な認識が必要。カナダでは100万tを地下貯留している。
 
P121 持続型社会におけるエネルギー活用問題を考える/仲(東工大)
文部科学省リーディングプロジェクトとして行っている研究の紹介。
全体システム設計、物流システム設計、高効率エネルギー資源回収技術の開発、生態系・人体への影響評価など。

P123 持続可能な消費とは?/稲葉(東大)
地域の人がいかに技術を受け入れるかという観点から、環境効率を定義して評価。コンジョイント分析によって統一指標として環境負荷を表す。ステークホルダーの価値判断をアンケートの統計処理で定量化。

パネルディスカッション「分散か集中」: 6人の講演者をパネラー;司会=伊原(東工大)。
 分散の定義;これまでも分散型システムさんざん検討されてきた、との意見に対し、会場から分散型エネルギーシステムのために今求められる技術開発は何か、という問題提起があり、小林氏から蓄熱、蓄電技術の重要性の指摘があった。また、バイオマス等を分散利用する観点としてこれまでの技術的議論だけでなく、地元の受容性、どんなシステムが必要か、という議論と化学工学がどう貢献できるか、が重要との指摘があり、城島氏の同意が表明された。稲葉氏からは評価の統合化した金銭価値評価の有効性が、仲氏から効果が住民に見える仕組みの重要性が指摘された。また、分散型エネルギーシステムの不安定性についての議論では、安永氏から今の分散型自然エネルギーは全体量が少ないのでさほど問題とならないが、原子力や石炭については当然国の関与が必要という見方が示された。最後に司会は今回の議論から分散型・集中型のエネルギーシステムについて観点を応じて必要な要素技術へつなげるべきとコメントされた。
 
17日
P201 マルチ振動ミルによる木質バイオマス微粉砕プロセスの高効率化/塚田ら(中央化工機、名大、名古屋都市産業)
木質バイオマスの微粉砕を
連続式振動ミルで行う時、粉砕に伴い発生する熱を用いて自己乾燥することによって効率を向上。

P203 廃棄物・バイオマス高効率発電高温集塵を想定した及び腐食性成分の高温挙動制御/河島ら(農工大)
低融点アルカリ複合塩化物による腐蝕を抑制するため、800-900℃の高温セラミックフィルタとアルカリ吸収添加剤を用いるシステムを想定、珪藻土、カオリン添加剤候補として実験的検討。

P204 ユーカリ木質バイオマスのガス化特性/小島ら(成蹊大)
石炭ガス化炉を応用してバイオマスのガス化速度を石炭と比較。ユーカリ、杉、ヒノキについてアルミナを流動媒体とした流動層で処理。石炭より10倍速いガス化速度。

P205 バイオマス水蒸気ガス化反応におけるタール生成メカニズムの解明/片山ら(東大)
連続十字流移動層微分反応器を用いて、セルロース、ヘミセルロース(キシラン)、リグニン、この混合物、実バイオマスのガス化を行い、タール生成挙動を比較。相互作用などの影響があることを確認。
 
P206 バイオマス熱分解反応とそのモデリング/岡田ら(東工大)
加圧急速加熱熱天秤でガス化特性を測定し、これをCPDモデルで整理。セルロース、ヘミセルロース、リグニン3成分の和で比較的よく整理できる。セルロースとヘミセルロースにCPDが適用できるかについては疑問の声も。
 
P207 モウソウチク急速熱分解特性/外川ら(金沢大)
モウソウチクの急速熱分解を
熱重量分析で行う。急速熱分解油を得ることが目的ではなく、ガス化特性チャーの生成特性を確認するためと。

P208 カルシウム担持バイオマス低温回収バイオオイル共熱分解による生成タールの低減/堀口ら(京大)
コーヒー残渣水酸化カルシウムを高分散に担持させてガス化触媒とし、それでも生成したタールは、原料バイオマスに戻して添加して、オイル膨潤効果とタール収率の低減を試みる。

P209 多孔質粒子析出炭素による揮発性炭化水素の吸着除去/清水と岩本(新潟大)
多孔質アルミナをタール吸着剤としてガス化を行い、タールが吸着の後にコーキングしたものを活性炭代替の吸着剤として利用することを検討。トルエンの吸着などを確認。

・・・・・・これ以降は台風のために発表中止;タイトルのみ掲示・・・・・・
P218 バイオマスの無酵素、水熱糖化/山田ら(産総研)
P219 
触媒懸濁スラリーの超臨界水ガス化基礎特性/松村ら(広島大、中国電力、東洋高圧、産総研)
P220 
家畜排泄物の超臨界水ガス化技術の開発/中村ら(中国電力、東洋高圧、産総研、広島大)
P221 
バイオディーゼル燃料生産におけるイオン交換樹脂触媒の性能評価/栗林ら(東北大)
P222 
参加型地域計画へ公共プラットフォームPEGASUSの開発/堀尾ら(農工大、茨城大、パシコン)
P223 
青森県板柳町をモデルケースとした地域エネルギーの自給/阿部ら(シビルコン、農工大)
P224 
地域エネルギー自給のための要素技術群、システムおよび導入手法/堀尾ら(農工大、APEX)
 
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今回の化学工学会は、残念ながらバイオマスセッションの後半が中止になったので、当たっていた水熱、システムについては発表がありませんでした。午前中のガス化を主とする部分では、ガス化の機構の解明とタール生成の抑制、副成物の有効利用を含めたプロセスの検討などを大きな流れとして研究が進んでいる状況が確認できました/matumura.

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