14回日本エネルギー学会大会 008-0508
研究発表バイオ関連73件中、65件が紹介されました。
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[時、所] 2005. 2005.8/4(木)〜5(金)/関西大学
 紹介者=佐野,松村、美濃輪、坂、渡辺、原田、鈴木勉、柳下、森田、平田.

基調講演 8/5(金)13:10−「持続的バイオマスシステムと環境・経済性」/木谷収(日大),遠藤良輔
 現在の日本の立地条件では、市場メカニズムのみで実現可能・持続可能なバイオマス技術はほとんどない。現在、9Mt/年の稲藁の2/3は圃場に散布されているが、土地の地力維持にその全エネルギーが必要なわけではない。バイオエネルギーが市場性を得るには、短期的には補助金の保護下であろうが、長期的にはポスト化石体制のもとで成立するシステムが求められる/sano.

■Session3 バイオマス等■
A会場
(1) 
熱分解
3-1反応熱分解による植林廃棄物の炭素付加型バイオマス変換
小名俊博、水元、野崎(九大院・農)
液化時のチャー生成抑制(アルカリ使用)の発表。Eucalyptus grandis樹皮を凍結粉砕。400℃で熱分解油収量が最大となった。水酸化テトラブチルアンモニウム2.6M水溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム3M水溶液が熱分解油化に適している。雰囲気ガスはHe,N2で大差はない/morita.

3-2カルシウム化合物添加によるバイオマス熱分解時のタール生成抑制効果の検討
 藤本公介、長谷川、前(京大工)
ガス化時のタール生成抑制(Ca、鉄化合物添加)の効果。コーヒー抽出残渣を原料に。Ca担持することにより、中温域で分解が抑制されることをGCにより確認し、チャーのIR分析により水酸基のスペクトル強度が減少しておらず、官能基が保護されていることを確認。FeCl2の含浸もタールの抑制効果がある/morita.

3-3 バイオマスの燃焼・熱分解特性へのリグニン・セルロースの影響
ガリ アリス、成瀬(豊橋技科大) 
熱分解に対して、リグニン及びセルロースは熱分解速度に響く。リグニンは分解速度を遅くする。燃焼特性には、生成するチャーの形態が影響する/morita.


3-4 木質バイオマスの急速熱分解生成物の比較
 安田肇、山田、海保(産総研)、品川、松井、岩崎(JFEエンジ)
流動層反応場に直接試料投入が可能で反応時間を任意にできる実験装置を製作し、コナラ、バガス、EFB(Empty Fruit Bunch)の急速熱分解時の生成物分布の時間変化を調べて比較。反応時間と生成物の変化の関係に相違があり、元素分析に現れない原料による相違にも留意が必要。
(コメント)3−14の発表によると鉄イオンがセルロースの分解に強く関与している。カリには燃焼促進作用があり/morita.


3-5 多孔質アルミナ上のバイオマスタールin-situ改質機構
 細貝聡、園山、林、千葉(北大エネセン)、倉本、高木(産総研)
バイオマスの迅速熱分解時の生成タール改質機構に関する発表。対象は、1073Kの多孔質γ-アルミナ粒子充填層におけるin-situ水蒸気改質特性についてで、試料は松オガクズ。アルミナの酸点がコーク生成の活性点として働く。重質芳香族あるいはその前駆体の消去は、既に析出したコーク上で自触媒的に進行。これにより、3環以上の芳香族の生成を著しく抑制する/morita.


3−4 木質バイオマスの急速熱分解生成物の比較
 安田肇、山田、海保(産総研)、品川、松井、岩崎(JFEエンジ)
コナラ、バガス、EFB、杉を原料(成分表あり)に。800℃外熱・流動層熱分解。ガスの成分は、CO>>CH4>エチレン>CO2; BTXは微量。EFBだけはCO2、エチレンが増える/sano.


3−5 多孔質アルミナ上のバイオタールin situ改質機構
(北大エネセン)細貝聡、園山希、林潤一郎、千葉忠俊、(産総研)倉本浩司、高木英行
杉オガ粉のタールをアルミナ上に析出させ、800℃で水蒸気改質した。コークの自己触媒によるタール分解促進がありコークによる細孔閉塞が起きる。3環以上の芳香族は改質しにくい/sano. 


(2) 
エタノール
3−6 バイオエタノールのプロセスの合理化
 岩崎博、山田興一(成蹊大理工)
今は31円/Lと高価だが、20円/L(ガソリン換算30円/Lくらい)を目指す。コスト内訳は、原料費が31%、前処理・発酵・精製濃縮が約18〜14%を占める。精製では、エタノール発酵液の濃度が5%から出発して、50%、85%、92%まで濃縮した時の所要エネルギーを表にまとめた。99.8%までの脱水には、共沸、膜分離、PSAなどを用いる。 共沸分離では706kJ/mol必要だが、蒸留-膜分離-PSA hybrid では
289kJ/molに抑制できる/sano.    
3−7 加圧熱水処理によるリグのセルロースからのバイオエタノール生産における
発酵阻害
 
宮藤久士、仲田、坂(京都大学院エネ科 )
 リグのセルロースを酸加水分解法や超臨界水法等で糖化する場合、過分解物が生じる。これらは少量でもエタノール発酵の阻害物質になる。そこで、加圧熱水による加水分解から得られた水可溶部に、種々の温度で炭化した木質炭化物を浸漬し、これら阻害物質を吸着させることによりエタノール発酵の特性が改善するか調べた。その結果、700℃ 以上での炭化物を浸漬した場合、ほとんどの過分解物が完全に吸着される一方、糖には濃度変化がなかった。また、未処理水可溶部ではエタノール発酵が進まなかったが、木質炭化物の浸漬によりエタノールが生産された/yagisita.

3−8 エネルギー用サトウギビを用いたバイオマスエタノール生産プロセスの開発
小原聡、早野、川村(アサヒビール)、 寺島、杉本、氏原(農・生産技研機構)、下ヶ橋、迫田(東大)
 砂糖生産用ではなく、単位収量や蔗糖含率、繊維含律等を最適化してエネルギー生産用にサトウキビの改良を行った。そして砂糖結晶化工程を1回にし、良質な糖蜜によるエタノール発酵やバガスによる所内エネルギーを生産することにより、現状の砂糖生産量を維持しながらエタノール生産量を3倍以上、そして全製造エネルギーをバガス燃焼により賄うプロセスを開発した/yagisita.。

3−9 水素生産性改良ラン色細菌による光生物的水素蓄積のための培養条件の検討 
櫻井英博、増川、Zhang、Dawer、吉野、若井、池田(早大、神奈川大)
ラン色細菌は、ニトロゲナーゼとヒドロゲナーゼにより水素を生産する光合成細菌である。ニトロゲナーゼは、ATPを利用して窒素固定を行う際に水素を生産をする。一方、ヒドロゲナーゼは、可逆型酵素であり水素生産と取り込みの両方向の反応を触媒する。櫻井らは、ヒドロゲナーゼの遺伝子破壊株を作出することによって、ヒドロゲナーゼによる水素の取り込み反応を抑え、ラン色細菌の水素生
産能を高めた/watanabe.


3−10 有機性廃棄物の高効率水素・メタン発酵を中心とした二段発酵技術研究開発
 塚原健一郎、澤山、上野、大下 (産総研、荏原、鹿島技研、西原環境テクノロジー、バイオインダストリー協会)
生ゴミ・紙ゴミと食品系廃棄物を別系統で処理できる可溶化・水素発酵とメタン発酵の二段発酵セミパイロットプラントを開発し、高効率で水素、メタンを生産することに初めて成功/watanabe.
 初段は酸発酵(pH5〜5.4)でメタンは生成せず、後段はpH>7で水素は副生しない、としている。なぜだろうか/sano.


3−11 バイオガスを利用したエネルギー地域自立型実証研究(3)メタン直接改質法による水素等の製造実証試験 
主藤祐功、大久保、秀島、中村、垣原、佐藤、市川、小島(北海道開発土木研、日本製鋼所、北大)

3−12 バイオガスを利用したエネルギー地域自立型実証研究(4)有機ハイドライドを用いた水素貯蔵・供給実証試験

主藤祐功、大久保、秀島、桜元、黒澤、田辺、市川(北海道開発土木研究所、電制、北大)
大規模メタン発酵プラントで乳牛の糞尿からバイオガスを生産。季節によるエネルギー需要に応じて、バイオガスから水素を製造・貯蔵し、需要に応じて再生して燃料電池によりエネルギー供給を行う実施プラントを開発。直接改質における水素添加の影響評価、長時間改質実験、有機ハイドライドを用いた長時間水素貯蔵実験、水素供給と燃料電池の負荷追従試験、長時間水素供給試験等を実施/watanabe.
 水素担体有機物には、トルエンを使った。再生は300℃、Pt活性炭触媒を使う/sano.
 
3-13 バイオガス中硫化水素の除去技術開発
 伊藤潤,土合(北海道電力)
石炭灰、使用済脱硫剤、石灰、硫酸鉄、硫酸マンガンを混合攪拌後、乾燥することにより高性能な硫化水素除去剤を開発することに成功。開発した除去剤は、実機バイオガスプラントにおいて4ヶ月半にわたり所定の硫化水素除去性能を維持した/watanabe.
コメント: 脱硫材の再生・循環利用は可能か?が今後の重大な問題になる/sano.
石炭灰、使用済脱硫剤の含量がそれぞれ5.4から11重量%の場合のものがよい。高濃度硫化水素含有ガスを用いた加速試験およびバイオガスプラント実機フィールド試験/morita.。

3-14 木質バイオマス変換のための選択的白色腐朽菌の機能解析と新規有用菌株の探索
渡辺隆司、田辺、馬場、矢野、大橋、渡辺、本田、岡田、白井(京大、滋賀県工技センター)
 選択的白色腐朽菌Ceriporiopsis subvermisporaが生産する代謝物は、フェントン反応によるセルロース分解を強力に抑制した。スギ材の酵素糖化前処理に有用な
新規国産白色腐朽菌を分離。新規株の前処理効果は、C. subvermisporaと同等以上/watanabe.
 ・OHがセルロースを激しく低分子化するため、リグニンを選択的に分解するには、・OH生成に関与する木材中鉄イオンの状態を制御する必要がある。ここに選択的腐朽菌が生産するジカルボン酸が鉄イオン反応を抑制し・OHの生成を抑制することを実験より見出す。化学発光量による1次選抜と糖化率による2次選抜を2度繰り返すことにより新規分離株をスクリーニングした/morita.

3-15 白色腐朽選択菌前処理を用いたスギ材の酵素糖化
田邊俊朗、馬場,矢野、福谷、三矢、篠原、渡辺、本田、渡辺(京大)
 新規白色腐朽菌処理とマイクロ波照射ソルボリシスにより、スギ材チップに対して90%以上の酵素糖化率を得た。2.45GHzと5.8GHzのマイクロ波照射装置の酵素糖化前処理効果を検討
/watanabe.
 腐朽菌により穿孔されたリグニンにマイクロ波を照射すると、効果的に
セルロースを露出させることができた/sano.
スギの酵素糖化に対し、3-14の国内固有種からの新規分離株(リグニン選択的分解白色腐朽菌)+マイクロ波照射照射による複合前処理。5.8GHzマイクロ波照射装置は、腐朽後スギチップに適する。腐朽処理は28℃、湿度75%で8週間。マイクロ照射により180℃以上まで加熱。マイクロ波のみでは分解しなかった/morita. 

(5) 炭化等1
3−16 木質系バイオマスと黒液混合物の炭化挙動・水素発生
 
丸山勝久、山下、羽鳥、坂西(産総研)
杉と黒液混合物を乾燥後、200〜800℃に加熱、発生ガスを分析した。250-300℃の発生ピークはタ-ルとCO、CO2発生である。450℃以上の発生は、黒液添加によりH2が多くなり、発生が低温に移動する/sano.


3−17 木質バイオマスにおける固体燃料の高エネルギー密度化
 
本庄孝子(産総研)、佐野(地球エネ)、井田、淵端(近大)
木質から炭化物に到る試料に、木タールを含浸させて、高エネ密度化をはかった。外部付着と内部空隙保持との混合データが得られる。多孔質の炭化進行物が多量のタールを抱くが、白炭のように焼きしまった炭では少ない/sano. 


3-18 バイオメタンのナノ炭素化技術および複合機能性材料の開発ー実証試験装置による連続触媒反応試験結果
 
中村哲成ら(日本製鋼所、北見工大、鹿島建設)
Al2O3担持Ni触媒(Ni は20wt%)を用いてCH4 →C+2H2 を常圧、650℃で効率よく進行させるための実証試験装置(2軸スクリューフィーダー採用)を開発した。即ち、この反応では析出炭素(ナノ炭素、電磁波吸収体等として利用)によるNi被覆により反応速度が低下するが、CH4流量を17 L/minとし、ホッパーから連続供給する担持触媒2kgの反応器滞留時間を約3時間とすることでメタン転化率約30%の安定運転を約500min持続できた/suzuki.


3-19バイオメタンのナノ炭素化技術および複合機能性材料の開発ーナノ炭素の用途技術開発実験結果 
中村諭ら(日本製鋼所、北見工大、鹿島建設)
 3-18で得られたナノ炭素の性状を分析し、プラスチック(ポリ乳酸)への混入による電気抵抗、耐電圧減衰、熱伝導性の調査、電磁波吸収シート作成による4-18GHzにおける電波反射減衰量を測定した。なお、得られた結果はそれほど芳しいものではなかった/suzuki.


3−20 CGS法における炭化条件の検討
(北大院農)小島康夫、後藤裕次郎、(東産商)梅村義人
一段ガス化を、炭化-ガス化法(CGS)法に換えると分散バイオマス資源を
効率的に集荷・利用可能になる。原料試験は、広葉樹(シラカンバ、ミズナラ)、針葉樹(杉)、竹について実施。650℃までの低速炭化と高速炭化を行い、30〜40%の炭化収率をあげた。炭化物は32GJ/t。木ガス組成(表あり)はCO2が多く低速炭化では約半分、高速炭化では約1/4であり、燃料分はCH4、CO、H2である。これは炭化炉の自家燃料として使う/sano

(6) 
炭化等
2
3−21 ササを原料としたペレット燃料成型
三木康臣、佐藤(北見工大)、山田(北海道立林産試)、枝沢(北海道森林管理局)
道ではササ蓄積量が75Mt/5Mha,で道内森林バイオマスの28〜50%を占める。その用途が乏しく、ペレット化を試みた。原料はクマイザサ、チシマザサ(水分15〜45%、リグニン20%、灰分3%/幹〜11%/葉、)。1次破砕はグリーンミル、2次破砕はロートプレックスによる。Diskダイにより成型(水分6〜14%、ペレット密度は1.3に達する)。ササ粉砕物0.08t/m3に対してペレットは0.7t/m3と
9倍のかさ密度になる/sano.
   

3−22 機能性炭素と流体燃料の併産を目指す木材のニッケル触媒炭化
鈴木京子、鈴木勉、高橋、沖本、山田、岡崎(北見工大)、清水(苫小牧高専)、藤原(北大院工)
カラマツ木粉に酢酸Ni,酢酸Ca水溶液を含浸、乾燥後、He中で各種昇温速度(5,10,20℃/分)で700〜900℃まで焼成。残炭率は25%前後、油分は20〜27%、木ガスはCO2が半分(無触媒)〜80%(Ni4%時)発生し、900℃ではH2が増加した。高温域で有用な
メソ孔(2〜50nm)が生成する/sano.

3−23 食品残渣のBCDF化による熱利用
加子坂篤志、井田、淵端(近大)
乾燥したオカラ(灰分3%)を、900℃まで昇温炭化した。22〜25%の残炭を与える。収量は230〜400℃で急激に減少する(=半炭化域)。加熱時に12.5〜25MPaに加圧すると、密度1.3〜1.35の成型物となり、エネルギー密度が25MJ/Lと
木質より1割強上回るものを得た/sano.

3−24 熱処理木チップ混焼による家畜排泄物浄化の可能性(1)熱処理木チップと豚糞の熱分析
森田明宏、長友、堀川(宮崎県産業支援財団)、藤本(宮崎県木材利用技術センター)
豚糞の堆肥化リサイクルは地域N供給過剰を招くので、燃焼処理したいが、水分多く(約71%)困難である。燃料化のための乾燥は悪臭発生で難しい。そこで杉チップ炭化物を助燃料とする方法を開発する。熱分析の結果、280℃までの
重量減少は大きな熱量損失を伴わない(主に脱水進行)が、350℃になると同時に熱量損失が起きる。
コメント:助燃料の持ち込む水分を最小にするためには、半炭化域を活用すべき/sano.


3-29 留萌市及び市浦村におけるバイオマスタウン構想の展望
阿部慎一郎、野田(東農工大)
市浦では製材工場の残材が4000tあり、このうち2000tを使い200万kWh/年の発電を行う構想をとりまとめ
た。/harada.

3-30 木質熱利用の製材所乾燥熱需要対応適性
佐野寛、森田(地球エネシス研)、本庄(産総研)、井田、澤井(近大)
10t/日規模の木質残材の発生しか期待できない製材工場でのバイオマス利用では発電よりも乾燥用の熱源として利用する方が合理的。今後、具体的な乾燥方式や乾燥スケジュールの提示がされることを期待したい。/harada.
製材廃材の1/3利用とすると、乾燥熱源としてあまり余裕ない資源量/sano.

3-31 不整地傾斜管内固液二相流による木質チップ輸送−水力輸送限界に及ぼすチップ形状の影響− 
澤井徹、赤坂(近大)、梶本(和歌山県工技セ)、佐野(地球エネ)、本庄(産総研)
林地で発生する木質チップを水流を用いて輸送するための基礎的知見の研究。水力輸送限界に対する主要因は水流量とチップ形状のアスペクト比。/harada.

3-32 林産系バイオマスを機軸とした持続可能な森林地域社会システムの提案
榛葉貴紀、多久和、成瀬(豊橋技科大)、川合(新城市)、富村(富村環境)
新城・鳳来地域で発生する製材工場等からの木質残材を利用したエネルギー利用について提案。公的金の導入は不可欠との結論。公的資金の導入を踏まえた具体的で詳細な検討を期待したい/
harada

第2日9:20〜 B会場 Session3 
(9) BDF
3−33 バイオディーゼル燃料製造、各種油脂原料の正常調査
(京大院・エネ科学研究科、豊田通商)今原裕章、南英治、服部亮、村上洋司、松井信彰、坂志郎
各種廃油は60万t/年あり、その半分が有効利用されていない。性状はさまざまで、水分・遊離酸価・過酸化物価・ヨウ素価、などが異なり(一覧表あり)、メチルエステル化するのにもアルカリ触媒法・超臨界法・2段法など適性が異なる。たとえば遊離酸の多い
ダーク油(=製油業から)には、超臨界2段法が適している/sano.

3−34 亜臨界水中での油脂の加水分解と、超臨界メタノール中での脂肪酸のエステル化反応速度論
(京大院・エネ科学研究科)南英治、坂志郎
2段階超臨界法について解説。超臨界1段法では、過酷な反応条件を要求されるため不飽和脂肪酸の変性などが起き易い。初段で加水分解・グリセリン分離を行えば、
遊離酸は270℃でも容易にメタノールでエステル化できる。この反応は基本的に酸触媒反応であり、自身の遊離酸は反応促進に貢献する/sano.

3−35 高品位バイオディーゼル燃料製造のための二段階超臨界メタノール法
(京大院・エネ科学研究科)坂志郎、南英治
2段階超臨界法によって作られたBDFは、不飽和脂肪酸のトランス変性(融点上昇を起こす)が少なく高品質である。反応条件が穏やかなので、反応器材料も緩和される。エステル化も低温なので亜臨界・2相になる(<330℃)が十分に進行できる/sano.

3−36 大豆油のエステル交換、酸化カルシウム触媒

(10) 
水熱等
1
3−37 バイオマスガス化ガスの利用を考慮した酸素含有合成ガスからのジメチルエーテル直接合成
 武石薫(静岡大)、花岡、美濃輪(産総研)
合成ガスからのDME合成において、酸素を含んでいても活性を保つ触媒を開発した。これにより、部分酸化ガス化で得られる残存酸素を含む合成ガスの直接利用が可能/minowa


3−38 高含水バイオマスの中圧水蒸気による燃料化
 山本邦治、佐藤、河、張、波岡、吉川(東工大)、野崎(月島機)、高瀬(西村組)
水蒸気爆砕処理(200℃の飽和水蒸気)により粉砕することで、自然乾燥が進みやすくなる。従来の乾燥法よりも省エネになると言う試算だが、エネルギー収支には自然乾燥分は含まない。有機酸等が生成し、悪臭成分をマスキングする/minowa

3−39 リグノセルロースの超臨界水処理による有機酸生成
 吉田敬、江原、坂(京大)
木材からのメタン経由エタノール生産[木材→(SCW処理)有機酸→(メタン発酵)バイオガス→(酵素酸化)メタノール]を目指し、超臨界水中での木材の分解を検討。低圧側(25MPa〜)で有機酸の収量が高くなる/minowa

3−40 加圧熱水を用いた木質バイオマス資源からの蟻酸生成
 坂口誓哉、坂(京大)
木材からの水素製造として[木材→(加圧熱水処理)蟻酸→(生物発酵)水素]を目指し、過酸化水素を用いて蟻酸の生産を検討。収率30%程度/minowa

3−41 超臨界水ガス化における昇温速度のタール生成に及ぼす影響
 松村幸彦、長田。吉田、菊池(広大)
 超臨界水ガス化の予熱部のみを取り出して昇温速度を変えて予熱部出口流れを急冷、生成したタール量、チャー量、水溶性成分の分子量分布を確認。急速昇温で
タール生成が抑制され、水溶性成分の分子量分布は小さくなること、水溶性成分の高分子化は分子量120程度のものを単位として行われることを確認。/matumura

3−42 超臨界・亜臨界水中におけるグルコースの分解反応
 
吉田拓也、簗地、松村(広大)
 25 MPa で448〜673 Kの範囲の水中でグルコースが分解する速度を流通式反応器で決定。低温と高温で反応次数が違うと。低温でグルコース分解のネットワークの速度定数を決める。/matumura


3−43 加圧熱水処理と酵素処理を組み合わせたエタノール発酵のための新規前処理法の開発 
 熊谷聡、坂木、山田(産総研)、林、木原(佐賀大)
 パーコレータ式反応器(セミバッチ反応器)を用い、籾殻の成分を熱水で抽出。セルロース分解物の流出分をさらに酵素で分解し、エタノール発酵を行う。/matumura


3−44 スラリー流通式リアクタを用いたもみ殻の加圧熱水処理
 
木原正敏、林、藤田(佐賀大農)、熊谷、坂木(産総研)、田村(九電)
 パーコレータ式反応器(セミバッチ反応器)を用いた場合には生成物濃度が薄くなるためにスラリーポンプで連続処理を行い、20 wt%のもみがらスラリーを供給することに成功。/matumura


3−45 ニッケル担持炭素触媒を用いたバイオマス系廃棄物の水熱ガス化
 
中川浩行、Sharma, 三浦(京大)
 ニッケル担持炭素触媒を用いることによって各種廃水内の有機物を効率よく水熱ガス化。フェノール、アルコール、ケトンを含むモデル廃液で連続運転を行い2,000 hまで劣化がないことを確認。/matumura


3−46 超・亜臨界プロパンによる燃料用エタノール脱水技術
 
堀添(三菱重工業)
 エタノールの脱水を行う時に高圧のプロパンを用いた抽出を行うことで蒸留法の1/3〜1/6のエネルギーで99.9wt%の無水エタノールを得る技術を提案。/matumura


3−47 高温高圧下での非プロトン性溶媒によるセルロースからの有用物質生産
 
包桂蓉、坂志郎(京都大)
 水やメタノールではなく、1,4-ジオキサンやスルフォランといった加溶媒分解を行わない溶液を用いてセルロースを高温高圧処理、熱分解生成物のみを得る試み。最大で35%の収率でレボグルコサンを得る。/matumura(、一部修正/saka)


第2日9:00〜 B会場 Session3 
(13) 
ガス化
1
3−48
木質系バイオマス熱分解ガス化改質システムの研究開発
 
鳴海良成、鈴木、後藤、高橋、成瀬(プランテック、豊橋技科大)
 アップドラフト型のガス化炉の後段に回転する
ハニカム蓄熱体を設けたタール改質器を設置し、数g/m3のタールを数ppmまで低減。冷ガス効率80%強、実質冷ガス効率65-77%/matumura

3−49 
森林バイオマスによるガス化発電実証試験
 北原弘道、笹内、谷口(中外炉工業)
 山口の 5 t/d ロータリーキルンガス化炉の運転報告。500 h 連続ガス化発電に成功。タール処理に高温フィルタを導入して11 g/m3Nを4 mg/m3Nまで低減。デュアルフュエルエンジンも運転/matumura

3−50
 木質バイオマスの固定床ガス化発電システムの実証
 太白秀一、平田、榊田(川崎重工業)
 高温部分のタール滞留時間を延ばし、余分のタールを吸着させる工夫によって、ダウンドラフトガス化のタール量を1/10にするシステムの実証運転。原料含水率が多いと空気量が増えて窒素で希釈されるため低位発熱量低下/matumura

3−51 
小型噴流床型バイオマスガス化装置によるガス化における滞留時間の影響
 中西正和、川村、小木、張(産総研)
 1 mm程度の木工所残渣を噴流床ガス化。水蒸気1.2 g.min, バイオマス0.7 g/min, 900℃でほぼ完全ガス化。ガス化剤の水蒸気量を増やすと、滞留時間が短くなって炭素ガス化率が低下/matumura
(14) ガス化2
3-52
アルカリ触媒を用いるリグニンのガス化(1)各種アルカリ触媒と反応条件の効果 
中田正夫、熊谷、坂木(産総研)
 バッチ式反応器でリグニンをアルカリ触媒や水の存在下で360〜450℃でガス化。アルカリ触媒が有効だが、反応で生成する二酸化炭素と反応して失活/matumura

3-53
 一般廃棄物を用いた小型ガス化発電に関する研究 
矢尾板大介、孫、乙黒、波岡、吉川、松原(東工大、エコミートソリューションズ)
 市来町のスターミートプラントの運転報告。含水量が多い原料では吹き抜けが起こり炉底部で温度が上がらない問題に木材を混ぜることで対応。原料肉骨粉の窒素含有量が多く生成ガスのアンモニア量が多い問題に塩酸中和で対応。/matumura

3-54 
高効率下水汚泥ガス化技術の開発
 矢部英明、河村、当間(新日本製鐵)
 下水汚泥を乾燥して酸素をガス化剤としてガス化するシステムの検討。従来法で補助燃料を使っていたのに対し、エネルギー的に有利な処理システムを構築/matumura

3-55 
高灰分含有木質系廃棄物のガス化特性 
小木知子、河村、中西、井上、張(産総研)
 スギやコナラ、枯れ竹、流木、エリンギ廃菌床などを小型噴流床反応器でガス化。水蒸気が多いとガス量が増え、酸素量を増やすと固体残さ量が減る。基本的には原料と条件を変えて運転しただけで、反応工学的な検討が期待される/matumura

3-56 
ベンチ試験装置によるバイオマスの二酸化炭素吸収ガス化
 花岡寿明、富士本、倉本、美濃輪(産総研)
 ガス化反応場に酸化カルシウムを導入して水素を得るバイオクリーンガスプロセスのベンチ試験装置運転結果の報告。水素濃度83%のガスを得ることに成功。タール生成のためにガス化率は高くない/matumura


3-57 多孔質アルミナ粒子を用いた木質系バイオマスの低温ガス化機構
 松岡浩一、新堀、森田、倉本、鈴木、幡野(産総研)
ガス化機構を明らかにすることを目的に二段の流動層でガス化を検討。チャーの共存でシフト反応が進行することを明らかにした/minowa

3-58 廃棄物バイオマスガス化特性に及ぼす化学物性の影響
 花岡寿明、美濃輪(産総研)、宮本、枝重(愛媛大)
モデル物質を含め15種のバイオマスの水蒸気部分ガス化を行い、ガス化率やH2/CO比が工業分析値である揮発分と相関があることを報告。機器(ガス化炉)に由来する結果なのかどうか議論があった/minowa

3-59 GC-detectableタールの光学的モニタリング手法の開発
山崎高、山形、村尾、太田(北大)、高津(東ガス)
タールの迅速測定手法として紫外吸収スペクトルからのタール成分のモニタリング法を開発。部分最小二乗法によりタールの推定モデルを作成。機器が異なると別の推定モデルを作成する必要がある/minowa

3-60 バイオマスガス化システムの開発
 井藤宗親、大森、林、野上(タクマ)
常圧循環流動層式のガス化。特徴は高温フィルターと触媒によるタールクラッキング。炭素転換ガス化率95%、冷ガス効率65%(LHV基準)が得られた/minowa

3-61 
バイオマス燃料の基礎ガス化特性
村上高弘、須田、許、松沢、草間、藤森(IHI)
パイロリティックガス化プロセスを成立させることを目的に、ラボスケール実験装置でガス化実験を行うとともに、ASPENによるシミュレーション結果と比較したところ、計算結果のほうが冷ガス効率が高かった。/hirata.

3-62 
バイオマスのCO2吸収ガス化のためのCO2吸収剤の再生に関する検討
藤本真司、花岡、美濃輪、倉本(産総研)、林、亀井(JOAL)
木質系バイオマスの水蒸気ガス化による水素生産で、CaOによってCO2を吸収するプロセスの研究の一環として、CO2吸収剤の再生について検討した。CaOの比表面積が下がることでCO2の吸収能が下がることがわかったため、Ca(OH)2やドロマイトを使って比較検討を行った結果を報告。/hirata.

3-63 
木質バイオマスのガス化における一次熱分解挙動
細谷隆史、河本、坂(京大)
木質バイオマス、木材多糖、リグニンの一次熱分解反応の分解生成物のGC分析とH-NMR分析によって行った結果から、木材構成成分及び木材の一次熱分解機構を推定した。/hirata.

3-64 
木質バイオマスの循環流動層式水蒸気ガス化
足立昌光、野田、堀尾(東農工大)、田中(APEX)
安価なレンガ粉砕物を多孔質流動媒体としたガス化プロセスの開発を目的として、レンガと豊浦砂を流動媒体として用いた小型循環流動層による連続ガス化実験を行った結果を報告した。/hirata.

・・・■その他■・・・
4−20 Ru担持触媒を用いたグリセリンの水蒸気改質
末永卓哉、平井、池永、三宅、鈴木(関西大)
BDF副産物のグリセリンは一割近い。これを600℃水蒸気改質して合成ガスを得る。触媒金属としての性能は、Ru=Rh>Ni>Ir>Co>Pt>Pd>Feであった。酸化物担体としては、Y、Zrがすぐれ、Mg,Alは劣る。/sano.


5−2 乾燥・造粒下水汚泥、微粉炭混焼
5−3 代替流動媒体、籾殻の流動層燃焼
5−6 スターリングエンジン、バイオマス、小型発電システムの実証
6−12 山梨県、エネルギー教育実態
7−5 消化ガス、シロキサン類測定
7−6 廃棄物燃焼、凝縮性ナノ粒子の生成
7−7 ゴミ溶融プロセス、ヒ素の挙動と固定化
7−8 無機系粗粒子添加、ゴミ燃焼灰、高温付着性
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■エネルギー学に関するミニシンポジウム■
8/5(金)F会場14:40−
「エネルギー学から俯瞰する研究,教育,産官学連係,社会参画」
「エネルギー・環境研究に関わる教育とエネルギー学」
「エネ産業におけるエネルギー学への期待と要望」

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/sano
-----------エネ資学会'05 fin.