05.1/27-28水〜木;所:虎の門パストラル;
◆第21回エネルギ-システム・経済・環境コンファレンス◆ 
バイオマス関連17件 →HP=008-0501b
主催:エネルギー・資源学会.
−−−バイオマス関連発表目次−−−
11-1「森林管理の外部効果を含めた間伐材・・・」牧野〜(名大)
11-2「木材利用促進のため〜木材の温かみ・・・」小畑(産総研)
11-3「傾斜林資源化への道 人工シュラ、放牧・・・」佐野〜(地球エネ)
11-4「地域再生可能エネルギーシステムの・・・」伊藤〜(東北大)
11-5「バイオマス賦存量の市町村別水系とGIS・・・」井内(電中研)
16-2「東北地方の温泉・・・自然エネシステム・・・」池上〜(東北大)
16-4「化石代替における再生可能エネ リアル・・・」婁飛〜(東大)
22-1「炭化バイオマス利用グローバルエネ・・・」朴柄植〜(阪大)
22-2「木質バイオマスのDME・発電ハイブ・・・」浅野〜(東大)
22-3「解体木材を利用した ガス化・・・」小長井〜(東理大)
22-4「バイオ・コークスの工学的な可能性・・・」井田〜(近大)
22-5「ぬか,ソバガラ,チャーの半炭化ペレット化」本庄(産総研)
22-6「木質バイオマスのガス化発電実証・・・」加藤〜(中外炉)
33-1「下水汚泥ガス化システムの開発」武谷〜(東ガス)
33-2「有機性廃棄物のメタン発酵と DME合成」行本〜(JFEホ)
33-3「海藻バイオマスを原料としたメタン発酵・・・」松井〜(東ガス)
33-4「植物成長への電気回路網理論・・・」真塩〜(金沢工大)
***下記の発表コメント追加募集中です!***
8-1 植物、簡易水処理
8-4 岩手県、畜産廃棄物処理システム
14-1 都市ゴミ、エネ
14-3 石川県、RDF
19-4 温暖化、農作物
19-6 世界食糧モデル
25-5 シベリア森林火災モデル
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11-1「森林管理の外部効果を含めた間伐残材のエネルギー利用に関する経済性評価」
牧野陽祐,加藤丈佳,鈴置保雄(名大)
碧南石炭火力に、バイオマス混焼を目指す試算。愛知県内の杉・檜(高齢林)間伐材を。現状の間伐実績は、実施面積=2836ha, 間伐材素材=61千m3(素材率0.6)、うち既利用材=25千m3、∴間伐生材=100千m3。賦存量=22万t/年、1.63TJ/年(=碧南5号機1GWの3.2%分)。碧南火力までの到達距離を計算、50km以下はほとんどなく、8割が50〜100km内に賦存する。 伐採・搬出は林道から50m以内として間伐材31t/ha、費用=25千円/ha、∴8千円/t間伐材となる。結束後、トラック輸送費は、40円/t・km。間伐残材平均価格は6.7千円/t(=900円/GJ)となった。山林崩落防止効果を経済換算して加味すると16%安となる。さらに炭素税5千円/tCが加味できれば、成立は容易になる。
コメント:間伐材の林道端までの集材・搬出コストは傾斜林ではこれ以上になる(=として放棄される)。
11-2「木材利用促進のため:木材の温かみの工学的研究」
小畑良洋,金山公三(産総研)
成長速度から考えて、成熟林を若年林に置換して伐採利用することが肝要。木材利用進行のため、「温かみ」を数値評価する方法を提案。
11-3「傾斜林資源化への道 人工シュラシステムと傾斜林放牧システム」
佐野寛(地球エネ),本庄孝子(産総研),森田明宏(地エネ),井田民男(近大)
資源採取不能として放棄されている膨大な傾斜林を、再起させる2方法を提起。 シュラは傾斜利用による無動力搬出装置であり、里山への柴材供給に貢献できる。山林放牧は木質採取をあきらめ肉卵等を採取する方法で、山岳向きの高生産性家畜選定(山羊、鶏等)がカギとなる。
11-4「地域再生可能エネルギーシステムの最適設計と広域バイオマス利活用」
中田俊彦,伊藤吉紀(東北大)
葛巻・岩手町の畜産廃棄物の利用。酪農家個人のメタン発酵・堆肥システムよりも町内集中のメタン発酵・堆肥システムが有利になる。2000円/tの逆有償が設定できれば成立する。堆肥化せずスラリー散布できれば、逆有償価格は安価になる。
11-5「バイオマス賦存量の市町村別推計とGISによる地理的分布の把握」
井内正直(電中研)
(1)木質系(林地残材,製材廃材,剪定材)、(2)農業系(稲わら,もみがら,麦藁)、(3)畜産系(牛,豚,鶏汚泥)、(4)食品系(動植物加工,厨芥)、(5)汚泥系、に分類してマップ化。道路情報などの取込も可能になる。
コメント:収集・輸送コストなど、バイオマス資源認定の焦点となるものも、間接的に反映されるので、将来の活用が大いに期待できる。
16-2「東北地方の温泉保養施設における総合自然エネシステム導入可能性調査」
池上真紀,浅沼宏,新妻弘明,新堀雄一,工藤一博,武田功(東北大)
温泉・サウナ・プール施設への給湯など重油ボイラによるものを、ペレットボイラに置換する。地元水力は冬場半減する弱みがあるが、ペレット供給は安定している。地元需要を越える発電は売電(3円/kwh)が超安価なので引き合わず、できるだけ売買電しない自給化システムにすることが肝要。温泉廃熱(35℃)まで回収すれば熱経済は改善するが、施設焼却のためコスト不安定化する。
コメント:ただし、石油高騰以前の試算で、現在はより改善されている。
16-4「化石代替における再生可能エネ開発のリアルオプション評価」
婁飛,茂木源人,安達毅(東大)
現状の発電コスト(円/kWh)は、太陽光50-70、バイオマス・廃棄物10-30、大型風力7-11、と化石火力発電に及ばない。バイオマスは廃棄物主体で、木質系>>農畜系>食品残渣系、の賦存量が大きい(表)。
コメント:傾斜林など巨大資源は、賦存量から除外されている。
22-1「炭化バイオマス利用グローバルエネルギーシステムの構築に向けて」
朴柄植(阪大),高岡誠(タクマ)
貧資源国である日本には新エネルギーといえども先行き輸入は必須であるが、太陽・風力・バイオマスのうち前2者は長距離海外輸送に適していない。バイオマスエネルギーの大量輸送に炭化によるコンパクト化が有効であり、それは現在の都市ゴミの炭化によるRDC化の技術の延長線上にある。グローバルメタノールシステムに比しても、現地巨大投資が不要になり、小回りが利き安全性が高い。
コメント:バイオマスの最適輸送型は、エネルギー密度と、エネルギー収率のtrade-offによってきまる。
22-2「木質バイオマスのDME・発電ハイブリッドシステム導入可能性」
浅野琢,熊田建宏,松橋隆治,吉田好邦(東大),行本正雄(JFE),野村恭子(東大)
真庭地域の9万t/y廃材をいかに有効利用するかの戦略。現在は堆肥や菌床に使われている。樹皮(平均輸送距離90km)を集中し、ガス化後、DME合成して、LPG代替として地域利用できる。
コメント:メタノール合成(灯油代替システム)との選択枝には触れなかった。
22-3「解体木材を利用したバイオマスガス化システムのプロセス評価と導入可能性」
小長井晋介,森本慎一郎,森俊介(東理大)
千葉県内で最も解体材の発生密度が高い東葛飾地域を対象に。今後の発生量を木材住宅寿命をもとに時系列的に推計した。これらを集荷→ガス化→水素回収するシステムをシミュレータ"ProU/Provision"を使って評価した。
コメント:建設廃材CCAなどによる砒素の揮発混入が、プロセス反応に触媒毒になるので注意を要する。
22-4「バイオ・コークスの工学的な可能性と市場性」
井田民男,淵端学,澤井徹(近大),佐野寛(地球エネ),本庄孝子(産総研)
キュポラ用のコークス代替用のバイオ・コークスを開発する。半炭化木質ペレットでかなりのコークス強度が得られることが判った。10-20%の代替率を目指して、実用化までの課題を抽出した。
22-5「ぬか,ソバガラ,チャーの半炭化ペレット化」
本庄孝子(産総研),佐野寛(地球エネ),井田民男(近大)
ガス化副産物チャーのようにペレット化し難い材料を、各種の粘結性のペレット材料と混合して半炭化条件でペレット化できた。微粉化の前処理も省略できる。原料水分の制約も緩和される。
22-6「木質バイオマスのガス化発電実証試験」
加藤卓己,田中秀直,笹内謙一(中外炉)
間伐材チップを多管式ロータリーキルンで外熱(800℃)して水蒸気ガス化、1150℃昇温してタール分解させガスエンジン発電。5月に100時間連続運転、外熱源には自己チャーの燃焼で。冷ガス効率51%達成。途中回収のスス・タール8%の利用で総合効率向上が課題。
33-1「下水汚泥ガス化システムの開発」
武谷亮,天野寿二〜(東ガス),斎賀亮宏,井藤宗親(タクマ)
水分80%の脱水下水汚泥を水分20%まで乾燥(廃熱利用)後、500℃空気で部分燃焼(空気比0.3-0.4)ガス化(約850℃循環流動床)する。セラミックフィルタで除塵した後触媒分解でタール分解、冷却(→200℃)後、再除塵した。原料が高灰分(21%),N=4%,S=0.75%だが、H2、CO、炭化水素各12、8、4%程度のガスを得た。乾燥原料ベースで冷ガス効率は60%を越える。乾燥用の熱源をガスタービン発電廃熱とすると、不足気味となり、天然ガス混焼が望ましい。
コメント:高wetバイオマスには、メタン発酵でガス回収し、その消化残渣を処理する常法との競争は、との質問には、消化残渣はより低カロリーになるため、ガス化の熱収支はより困難になる、と。
33-2「有機性廃棄物のメタン発酵とそのバイオガスからのDME合成」
行本正雄,大宮衛,大野陽太郎(JFEホ)
5km圏内4000頭の牛糞から得た7250m2/日のガスを原料にDME合成。メタン発酵(ビガタン式)は、食品廃棄物とともに70℃1時間衛生化(分解率も5-10%上昇する)の後、中高温発酵にかける(20-15日)。ガスは硫化水素1000-1500ppmを含むので空気・生物脱硫で10ppmまで脱硫する。DME合成用には0.1ppmまで脱硫する。CO2を部分除去するとDME20%増収が得られた。
33-3「海藻バイオマスを原料としたメタン発酵実証試験プラント」
松井徹,斉藤準,小池洋潤,天野寿二(東ガス)
砂浜打ち上げ昆布・アオサなどの浄化・利用のため、メタン発酵。Giantケルプ(1980)以来のメタン化実験。塩害防止のため淡水で倍希釈し、2日間の原液槽滞留の後、高温発酵。馴養後は、通常メタン発酵と滞在時間、残渣%ともほぼ同じ。
コメント:海藻残渣の陸上植物向け堆肥化、には成分的に差し支えないだろうか。
33-4「植物成長への電気回路網理論の応用」
真塩良太,川本治,次田浩介,安川茂(金沢工大)
光合成反応との理論類似性を追求。応用には到達していないようである。
−−−Eコン'05終.
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