◆「日本エネルギ学会第12回年次大会(2003.7/30〜31,北大工)◆HP→_008-0307.htm  
 日本エネルギー学会発表会('03)
 [時、所] :2003.7/30-31   北大工学部
<<バイオ関連発表>>候補64件(全129件)を抽出しました. 内容をHP(-008-0307)に掲示致します.抄録・コメント紹介,追加あれば募集中. 講演番号・標題またはキーワードを掲載してますのでお好みの講演を検討下さい.(現在、抄録書き込み率95%)

 -------------------- 内 容 -------------------------
基調講演
  3-19 バイオマス利活用の動向と展望:
      
バイオ燃料税制優遇措置を求めて
(京大)坂志朗
海外動向を参照しながら、立ち上げ時期における政策支援の必要性を説く.バイオマスのマテリアル利用は結構だが、石油でも85%がエネルギー用なので、バイオマス大規模利用を目指すならばエネルギー利用が最大の課題になる/honjou

3-1 超臨界水中での直鎖遊離脂肪酸の脱炭酸反応
(東北大)飯田徹、渡辺賢、猪俣宏
長鎖の脂肪酸400℃の超臨界水中で分解、生成物分布から1分子脱炭酸反応が進行することを確認。アルカリKOHを添加するとこの反応が選択的に進行するが、ZrO2では生成物分布が広がり、2分子反応によるケトン生成とその分解の可能性がある。 /matsumura.

3-2 カニ及びイカ軟骨由来キチンの加圧熱水分解
(九州産大)迎勝也、早野昌利、大石哲也、池山信秀、境正志(産総研)坂木剛、柴田昌男、坂西欣也
キチン305℃の水熱条件下で分解、単糖、オリゴ糖を得る。イカのキチンはカニのキチン(α型)より分解しやすく、リンエタノールを添加すると収率が向上するが、それらの相乗効果はない。/matsumura.

3-3 超臨界水ガス化における昇温速度の影響
(広島大)松村幸彦、長田京子、原田真樹、山科健一、嶋村雅則、菊池義弘
タールの生成を抑制するために昇温速度を変化させてグルコース水溶液をガス化、数十 K/sでは昇温速度が大きいほどガス化率は向上数百 K/sでは混合による瞬間昇温と同じガス化特性。キャベツ液状化物でも数十 K/sで同様の傾向。/matsumura.

3-4 試料充填層と触媒充填層を連結したバイオマスの低温水熱ガス化
(佐賀大)熊谷聡、林信行(産総研)坂木剛、中田正夫、柴田昌男
木質バイオマスのセミバッチ水熱処理において試料充填層と触媒充填層をつなげた反応器を用い溶解抽出された有機物を効率よくガス化することを検討。流速上昇とともにメタン生成が抑止され、水素を主成分とするガスを得る。/matsumura.

3-5 グルコースの低温ガス化の反応機構 (1)水素生成反応のグルコース温度依存性の解明
(産総研)中田正夫、熊谷聡、坂木剛、柴田昌男
360〜380℃でラネーニッケルを触媒としてグルコース水熱ガス化。グルコース濃度が高いとアセトン不溶分が増加。ガス化反応とアセトン可溶分生成の競合反応か。/matsumura.

3-6 超臨界メタノール法によるバイオディーゼルの製造における水の影響
(京大)Dankan Kusdiana、Shiro Saka
超臨界メタノール中で各種オイルを処理してバイオディーゼルを得る。が存在するとモノグリセリドの生成を抑制でき、超臨界メタノール法では遊離脂肪酸も完全に反応させられる。/matsumura.

3-7 木材の超臨界メタノール処理で得たメタノール液化物の燃焼特性
(京大)南英治、塩路雅弘、石山拓二、坂志朗
木材
を超臨界メタノール処理して得られる液体燃料着火遅れ時間を測定。通常のディーゼルエンジン運転温度では着火時間が遅すぎるが、1100K 以上では軽油とほぼ同等の着火遅れ。着火遅れはリグニンからの生成物に起因か。/matsumura.
コメント:メタノールを主成分(90%)とする燃料である./sano.

3-8 汚泥系廃棄物の触媒を用いた超臨界水ガス化技術の開発
(日本ガス協)松本信行、小川悦郎、外山雄二、東隆行(NEDO)上田進一(大阪ガス)田所克章(神鋼)長瀬佳之
金属触媒を用いた場合には、メタノール、エタノール、酢酸、アセトアルデヒド、ヘキサン、ベンゼンとも450℃の超臨界水で分解。下初汚泥を前処理したものは活性炭触媒で550℃で80%以上ガス化。/matsumura.
コメント400℃を前後として脂肪族分解/芳香族分解が分かれる.リグニンを含む実廃棄物分解では550℃が必要/sano.

3-9 グルコースとグリシンの水熱反応におけるC/N比の影響
(産総研)野口将宏、井上誠一、花岡寿明、美濃輪智明
グルコースとグリシンの混合比を変えて水熱油化を行う。グルコースとグリシンが等量ずつ反応するメイラード反応で生成したメラノイジンと余剰物が油化していると考える。グリシン過剰ではアンモニアの効果で油収率向上。/matsumura.
コメント高N油の生成は必然/sano.

3-11 グルコースとグリシンの水熱反応で得られるオイル成分
(産総研)井上誠一、野口将宏、花岡寿明、美濃輪智明
グルコースとグリシン
の混合物を水熱油化して得られた油分の分析結果。油の生成250℃以上であり、ピリジン、ピラジンなどの複素環式窒素化合物が多く含有。メラノイジン由来と考える。/matsumura.
コメント:ピリジン・ピラジン系の油燃料は、●fuel-NOx多発性/sano.

3-10 バイオマス・ニッポン総合戦略に関わる活動報告
(広島大)松村幸彦
バイオマス部会が協力して行った調査の概要の報告。3市町村規模のモデル都市でバイオマスによって供給できるエネルギーを推算。また、カスケード利用の順序、森林利用、バイオマスマニュアル、海外バイオマスを含めた戦略などについて提言。/matsumura.
コメント:地域のバイオマス利用の問題点解決が見えにくい/honjo.

3-12 超臨界水処理によるセルロースからのバイオエタノールの生産
(京大)仲田利樹、宮藤久士、江原克信、坂志朗
結晶性セルロース380℃、40 MPaで0.12秒、0.24秒処理することによってオリゴ糖を含む糖類を高収率で得る。さらに酸加水分解を行って57%のグルコース収率を得て、エタノール発酵に成功。/matsumura.
コメント:単糖への分解度を上げるため酸を濃く反応時間を延長すると副反応が増大する/sano.

3-13 木質バイオマスの直接液化反応機構
(日大)阿部真吾、山崎新太郎、小林敬三、米田哲也、小沼健治、菅野元之、平野勝巳、真下清
杉の粉水熱処理ならびにテトラリン中で300℃の処理を行い、収率を比較。水熱処理では250℃以上脱水を伴う熱分解が起こり、この生成物が熱分解して油となるとともに加水分解して水可溶分も生成する機構を提案。/matsumura.
コメント:粉砕限度は0.1mm粒径まで.テトラリンには水素化作用は期待できないか/sano.

3-14 バイオマス粒子の迅速熱分解における金属種の揮発特性
(北大)奥野力、Chirag Sathe、嶋田太平、林潤一郎、千葉忠俊
ワイヤメッシュ反応器を用いてバイオマス中のアルカリおよびアルカリ土類金属の迅速熱分解時における揮発挙動を測定。Kタールと他の揮発成分の生成後CaとMgはこれらの生成とともに進行する。/matsumura.

3-15  バイオマス熱分解ガスからのメタノール合成プロセス−Cu/ZnO系触媒による合成実験−
(信州大)福長博、加藤学、永吉大輔、新井親夫、山田興一
H2:CO:CO
2=60:20:20ガスからメタノールを合成する検討。反応熱が小さいために反応器が小さくできる可能性を指摘。/matsumura.

3-16 二重釜式 熱分解装置により生じた熱分解残さの性質
(北道林試)本間千晶(プラ機工)猪子純一(北大)小島康夫
縦型ならびに横型回転の熱分解装置を用いて木質バイオマスを処理、ガスと液化油を得た残渣を分析。木炭なみの比表面積を確認、またトルエンの吸着にも有効であることを確認。/matsumura.
コメント:横型回転式での炭が灰分13%と高く、部分燃焼が進んでいる可能性がある/sano.

3-17 機能性炭素と流体燃料の併産を目的とするニッケル添加木質バイオマスの熱分解
(北見工大)羅偉民、山田哲夫、高橋行雄、清水祐一、藤原政司、鈴木勉強
カラマツカルボキシメチル化し、ニッケルとカルシウムを含浸後熱分解。生成物の表面積とメソ細孔の比率を測定。また、乱層構造炭素の生成を検討。ニッケルのみを4%添加した時に良好な結果。/matsumura.

3-18 バイオマス熱分解挙動解明とそのモデル化
(東工大)金内健、大崎広二朗、伏信一慶、岡崎健
石炭の熱分解モデルに用いられるFLACHCHAINモデルをバイオマスに適用、その熱分解挙動を説明する試み。バイオマス用にモデルに変更を加え、セルロース熱分解生成物の挙動を定性的に説明。/matsumura.
コメント加圧下でタール揮発が抑制され、セルロースベースで30→60重量%チャー増収/sano.

3-19 バイオマス利活用動向と展望/バイオ燃料の税制優遇を/(京大)坂志朗・・・冒頭講演参照

3-20 バイオ熱分解での組成の影響/実バイオマスとモデルの比較
(東工大)中川陽介、大崎宏二朗、金内健、伏見一慶、岡崎健
50℃/分昇温熱分解で、セルロース、リグニン、キシランのデータ加算値と実バイオマスを比較した.キシランは著しく低温でガス発生するが、実バイオマスでは反応ピークが遅れて、セルロース・リグニンのピークと融合してしまう/sano.

3-21 リグノセルロ-ス熱分解機構の解明とその制御
(京大)河本春雄、畑中対称、山本大輔、村山勝、堀越直、坂志朗
セルロース熱分解でレボグルコサンが生成し、その開環重合(c、平衡反応→炭化)、フラグメント化(b,揮発)が競合する.スルホラン溶媒中で200〜330℃加熱で、白色粉末が抽出できる.木表面・内部の炭化速度は異なり、外から炭化が進行する.リグニン400℃分解モデルも提案された(→αエーテル、βエーテル、βアリル、ビフェニル;この順序で炭化増大)/sano.

3-22 バイオマス熱分解・燃焼へのアルカリ金属塩の影響
(東農工大)藤原聡子、長尾淳史、野田玲治、堀尾正靫
炭酸カリ触媒によるガス化は多いが、機構は不明.CO,CO2発生は400℃から加速、水素・メタンエタン・ナフタレンなど発生は500℃以上で加速された/sano.

3-23 木質バイオマスのアルカリ金属放出特性
(東農大)野田玲治、松久有子、伊藤知之、堀尾正靫
650℃で熱分解または水蒸気分解では、カリは80〜90%チャーに残存したが、Naは20%しか残存しなかった./sano.

3-24 元素組成に着目したバイオマス迅速熱分解特性
(京大)長谷川功、藤沢秀忠、砂川賢司、前一広
資料9種(セルロース、リグニン、杉、檜、松、米松、梅、竹、モミガラ、パームシェル、廃材)を所定温度(280,386,485,670℃)に昇温した.表:リグニン含有率一覧.セルロースだけは低速熱分解と迅速熱分解(タール収率大)とで大差がある.迅速熱分解では、O/C、H/Cを初期条件として温度・圧力の関数としてチャー物性を推定できる./sano.

3-25 水熱/油中改質によるバイオマス新規原料化法
(京大)河野裕之、長谷川功、前一広
杉粉(0.2〜0.5mm)をサラダ油中で280℃まで加熱した.250℃水熱処理すると含油性が強まる(→50%).原水分は除去される.発熱量(MJ/kg)は23→33〜35まで上昇する./sano.

3-26 前処理・熱分解組合せた新規バイオ転換法(1)Dryバイオマス
(京大)長谷川功、藤田己思人、前一広、
試料=檜、微結晶セルロース、水熱檜、硝酸酸化檜流動床500℃加熱処理.石英砂媒体では6割がタール化し、チャー収率は10%だが、アルミナ吸着剤媒体ではゼロ、チャー収率50%になった.水熱予備処理ではチャー収率は20%と増えた.700℃で分解するアセトンを同伴蒸気として熱分解すると、500℃では無効、700℃ではタールを軽質化することが判った.生成タールを同伴蒸気用にリサイクルすることが示唆される/sano.

3-27 前処理・熱分解組合せた新規バイオ転換法(2)Wet/Dryバイオ統合処理
(京大)前一広、長谷川功、藤田己思人、稲葉淳史、(NIRO)大隅修
試料=
ニンジン・キャベツ. 粉砕して150℃水蒸気改質にかけた.真空乾燥すると、容易に吸湿しない.60℃過酸化水素処理=リグニン可溶化→ガス化容易に. 180℃で水熱抽出してヘミセルを回収.230℃でリグニンをアセトン水抽出ガス化する.セルロース400℃低温水蒸気分解でガス化する./sano.

3-28 小型噴流床型バイオマスガス化装置の設計と製作
(産総研)中西正和、小木知子、井上誠一、大久保英之
 既設の小型噴流床ガス化炉のデータを参考にして、外熱型の標記装置の設計と製作を行った。原料(杉、イタリアライグラス)の粒径が0.1から1mmなので、Kozeny-Carman式より流動化するためのガス速度を算出した。/hirata.

3-29 小型噴流床ガス化炉によるバイオマスのガス化:スギのガス化
(産総研)小木知子、中西正和、大久保英之、井上誠一、花岡寿明
3-28で報告した装置を用い、O2/C比とH2O/C比をパラメーターとして変えて、 スギの粉末をガス化した結果を報告。H2O/Cが0.5〜2、O2/Cが0〜0.1のとき、後段の液体燃料製造に適したガスが得られることがわかった。ただしこれは試験装置内での原料滞留時間が長いこととも関係していると考えられた。/hirata.

3-30 CO2吸収剤を用いたバイオマスからのクリーンガス製造に関する基礎的検討
(産総研)花岡寿明、幡野博之、鈴木善三、横山伸也、美濃輪智明(CCUJ)亀井隆治、原田道昭
バイオマスから水素を効率よく生産することを目指し、オートクレーブに木質バイオマス、蒸留水とCO2吸収剤としてCa(OH)2を加えて、反応圧力を変えて生成ガスを調べた。2.5MPa以下でH2、CH4を主成分とし、CO2を含まないガスが得られた。/hirata.
コメント:カルシウムのモル比[Ca/C]=2は大きな負担に/sano.

3-31 バイオマスのCO2吸収ガス化プロセスにおけるマス・エネルギーバランスの基礎的検討
(産総研)美濃輪智明、花岡寿明、幡野博之、鈴木善三、横山伸也、(CCUJ)原田道昭、亀井隆治(広島大)松村幸彦
 標記プロセスをバイオマスのCO2吸収ガス化プロセスと、CO2を吸収した炭酸カルシウムの再生プロセスに分けてマスバランス、エネルギーバランスを検討。原料の木材の エネルギーの3割を炭酸カルシウムの再生に回すことで、プロセスが自立することが確かめられた。/hirata.
コメント:炭酸石灰の再生が、多量の高温熱を要求するのが苦しい/sano.

3-32 木質資源の熱分解ガス化〜1〜システム構築およびガス化試験結果
(北大)小島康夫、(猪子産業)猪子純一(プラント機)武下昌広
 木質バイオマスを外熱式熱分解炉でガス化し、タール除去、沈殿、油水分離、中和を経て、ガスタンクに貯蔵したガスでデュアルフューエルエンジンの発電機を運転した結果を報告。10t/dのバッチ設備で、木材1.25tからガス320m3、炭化物242kg、酢液 40kg、重質油+軽質油262kgを回収。/hirata.
コメント:外熱源を自給すると、物質収支は厳しくなる/sano.

3-33 多孔質粒子を流動媒体とした木質系バイオマスの低温流動層ガス化
(出光興産)寺前剛
 多孔質粒子によるタールの吸着、分解を目的として、多孔質粒子を流動媒体とした木質バイオマスの流動層ガス化実験を実施し、タール低減効果を調べた。多孔質粒子と バイオマスの接触を工夫する必要はあるが、50g/Nm3までタール濃度が低減できた。/hirata.

3-34 バイオマスの流動層水蒸気ガス化におけるタール生成の削減の研究
(東大)伏見千尋、古沢毅、堤敦司
 小型の試験装置を用い、アルミナ粒子を流動媒体として用いた場合の、バイオマス水蒸気ガス化で発生するタールの削減について検討。ガス化温度が873Kのとき、タールが全く生成せず、Cの25%は気体に、残りはチャーとしてアルミナ粒子内に捕集されるがわかった。/hirata.

3-35 多孔質粒子を流動媒体とした木質系バイオマスの循環流動層ガス化
(東工大)波岡知昭、吉川邦夫(産総研)鈴木善三、幡野博之、美濃輪智明(出光興産)寺前剛
 循環流動層熱分解装置を用いて杉チップをガス化したとき、活性アルミナ粒子がタールを保持することで、タール排出量が減少するとともに、H2生成量が増加することを明らかにした。/hirata.

3-36 ラン色細菌のヒドロゲナーゼの分布とニトロゲナーゼを利用した光生物的水素生産
(早大)桜井英博、増川一,Dauar Sangeeta、吉野史紀
水素生産能があるラン色細菌について、ヒドロゲナーゼ遺伝子の分布を調べるととも に、ヒドロゲナーゼ遺伝子を破壊したラン色細菌を用い、光強度を変えた場合のニト ロゲナーゼによる水素生産活性を調べた結果を報告。/hirata.

3-37 酵素糖化・発酵のため白色腐朽菌によるオイルパーム空果房の前処理
(京大)Swiafwina Yoidhi Honda、Takasi Watanabe (秋田県大)Masaaki Kuwahara
 パーム油製造に伴い発生する空果房酵素で糖化し、エタノールを生産することを目的として、白色腐朽菌によって空果房を処理した結果について報告。白色腐朽菌による処理は、28または37℃で、3または5週間。エタノジェネシスののち、同時糖化発酵 によりエタノールを生産する。/hirata.

3-38 高含水バイオマスのエネルギー化におけるVRC乾燥プロセスの提案
(鹿島建)日野俊之
 高含水バイオマスを低含水バイオマスと同様の熱化学的変換でエネルギー回収するために、VRC(蒸気再圧縮)技術による乾燥を提案。伝熱乾燥や熱風乾燥に比べ、熱効率がよいことを説明。/hirata.
コメント:凝縮熱(110℃)を外熱で高含水バイオマス原料へ伝えて水を蒸発・乾燥させるには、大きな伝熱面積が必要となる/sano.

3-39 バイオガス利用6kWガスエンジンコージェネ開発
(アイシン)永田龍三郎、篠原博降、塚原健一郎(産総研)澤山茂樹
 既販6kWガスエンジンコージェネ(都市ガス用)をベースに、カロリーのバイオガスに対応可能なガスエンジンコージェネを開発した結果を報告。バイオガスの模擬ガスを用いた実験で、6kWの出力が得られた。/hirata.

3-40 セルロースの加熱・圧密化による挙動とエネルギー収率
 (産総研)本庄孝子、(地球エネシス)佐野寛(近畿大)井田民男、淵端學
木質バイオマスの輸送性を改善するため、半炭化ペレットが有望と考えている。セル ロース粉末を原料として8.43〜24.51MPaの圧力をかけて半炭化・圧密化を行い、得ら れたペレットの発熱量等を調べた。重量あたりのエネルギー密度は1.3倍となった。/hirata.

3-41 蕎麦殻の有効利用に関する研究
(北大)小島康夫
 現状では用途のない蕎麦殻から、有用成分であるルチン熱水抽出するとともに、ルチン抽出後に炭化し、炭と酢液を得るための検討結果を報告。/hirata.
コメント:そば殻炭の用途は?灰分が非常に多いと予想される/sano.

3-42 高温水蒸気を用いた廃棄物ガス化発電システムの発電特性
(新興プラ)原勉、新宮宏昭、片田正弘、吉川善治(東工大)吉川邦夫
熱分解・改質プロセス
(STAR-MEETプロセス)の実証システムの運転結果について報告。木質バイオマスのチップを燃料とし、規模は1t/d。水蒸気ガス化を行うこと> で、デュアルフューエルエンジン出力26kWのうち、80%を改質ガスでまかなうことができることがわかった。/hirata.
コメント:ペブル炉は、固定床ガス化炉と循環流動床ガス化炉の中間的性格を持っていると考えられる/sano.

3-43 木質バイオマスの燃焼性および粉砕性の検討
(バブ日立)野村伸一郎、大谷善則、馬場彰、湯浅博司、高橋芳孝(中国電)中村孝洋
 石炭火力で木質バイオマスを混焼するための燃料の粉砕方法と、混焼率未燃分の関係について検討。粉砕はハンマーミルが実用的で、石炭火力への混焼率10%のとき設備の所要動力が1.5倍になることを示した。/hirata.
コメント:柔軟な木質を粉砕するのに多大な動力を使う不利を把握するべき.流動床への転向も視野に/sano.

3-44 草本類バイオマスの資源としての可能性
(近畿大)井田民男、淵端學(阪府高専)難波邦彦(地球エネシス)佐野寛
 草本バイオマスのカスケード利用についての提案と、ケナフ生産性、熱分解特性に ついて検討した結果を報告。ケナフは生産性が非常に高く、ペレット化することで輸送性も改善される。/hirata.
コメント:木質よりかさ密度が低い燃料は、集積利用がネックになる恐れがある/sano.

3-45   ネットCO2排出量を考慮した森林バイオエネルギー利用世界エネルギーモデル評価
(電中研)山本博巳
 世界土地利用エネルギーモデルを利用して、燃料用丸太がどのようなケースでいつごろからエネルギー利用されるかについて、シミュレーションを行った結果を報告。燃 料用丸太は供給可能量が大きいため、将来の主要なエネルギー源となる可能性があ る。/hirata.
コメント:燃料用丸太は、より高価なパルプ用に流れる可能性がある/sano.

3-46 木質系バイオマスを原料にした地域分散発電の検討〜東北の地方都市をモデルケースとして〜
(産総研)中西正和、小木知子、(宮崎大)土手裕(森林総研)久保山裕史
 近郊の木工団地で10t/dの木くずが発生するとき、ガス化発電でどのようなシステム が可能かについて、検討を行った結果を報告。エネルギーの利用先として、木工団地、宿泊施設、一般家庭をそれぞれ想定。/hirata.
コメント:1MW以下の小規模発電がもたらす不利についてさらに検討が必要/sano.

3-47 木材の粉砕方法とその利用
(名大)小林信介、板谷義紀、森滋勝(中央化工)水谷栄一、浅野哲(名港木材倉)水谷武
 ロッドおよびボールを媒体とする2筒連続式振動ミルを使って木材を粉砕したとき、 10〜50μmの均一な木粉を製造できることを示すとともに、粉砕した木粉の利用可能性 について検討。/hirata.  
米松チップを原料.メジアン径26μm団子状で切削粉が薄片状のと異なる.安息角は49度で切削粉が58度(からみによる架橋形成し易い)/honjo.
コメント:柔軟な固体の粉砕は、再結合を伴い易く微粉化が進み難い.木粉はこの辺りが限界か/sano.

3-48 木質バイオマスの収集・運搬コストとそのエネルギー消費
(森林総研)原田寿郎
 森林系の木質バイオマスを収集・運搬する際のコストと、その際のエネルギー消費について、国内における数多くの調査結果を整理して、信頼できる数値を提示している。また海外からの森林資源の輸送に要するエネルギー量についても報告。/hirata.
コメント:土場集積済みの残材についての輸送性評価である.巨大資源である非製材系残材=間伐材・林地内枝条の搬出が将来課題/sano.

3-49 木質バイオマスガス化コジェネ投資許容値
(セテック)瀬戸弘、釣部智恵美(東農大)堀尾正靱
 木質バイオマスを用いるガス化コジェネについて、燃料価格とエネルギー需要、電力料金より、ハードに対する投資許容値を計算し報告。50kW級コジェネにおける限界投資額は、国の補助がない場合は52万円/kWとなった。/hirata.

3-50 サワラク南洋材伐採残材のエネルギー利用の評価
(タクマ)藤井重雄、竹口英樹
 マレーシアサワラク州で発生する伐採残材を収集・輸送し、8MWの直接燃焼・蒸気タービン発電を行い、売電したときの採算性について、詳しく検討した結果を報告。年間4億円の収入が見込まれるほか、年間50万トン(CO2換算)の温室効果ガスが削減される。/hirata.
コメント8MW用の燃料材の集材は、可能であろうか/sano.

3-51 間伐材、製材残材を利用した木質バイオマスガス化発電・熱供給システムの実現可能性
(川重)平田悟史、梶畠賀敬、清滝 義昭
ある中山間地域から発生する間伐材、製材残材収集・輸送してガス化発電し、公共施設の電力と空調をまかなう場合についてのケーススタディの結果を報告。間伐材のみを利用する場合、採算を取るのはきわめて難しいことが報告された。/hirata.
コメント間伐材を製材原料としての制約から解放すると、資源量はほぼ倍増できるが、搬出コスト高騰を防止する新技術も必要になる/sano.

6-5 脱水汚泥 加圧流動層燃焼
(産総研)鈴木善三(土研)落修一(クボタ)野島智之(月島機)角田明彦(岐阜大)守富寛
汚泥は79%水分、dryで有機分70%;17MJ/kg乾物.加圧流動層燃焼;酸素7%維持でCO<100ppmに保つことができる.0.6〜0.8MPa.NOxも20ppm程度に抑制./sano.

6-8 精製菜種油燃料ディーゼルエンジン
(工学院大)西健介、是松孝治、田中淳弥(日立ユニ)鶴岡克麿
食品用精製前段階のナタネ油(圧搾、抽出、脱ガム、脱酸、脱色、脱臭、精製)をテスト.熱効率は不変噴射ノズルデポジットが少し問題/sano.

7-15 木質バイオマス高温ガス変換燃料電池
(科技交)朴桂林(トヨタ自)浜井光彦、近藤元博(名大)安達康夫、板谷義紀
燃料=木粉粒径0.08mm,20MJ/kg、かさ密度0.26.気流層型ガス化炉(15-20kg/hr,ダウンフロー、部分酸化1200℃)→乾式精製(冷却、サイクロン、バグフィルタ、吸着塔、冷ガス効率50)→SOFC/sano.

7-16 バイオマス由来オイルの水蒸気改質触媒 
(東農大)山田大輔、石原篤、Ida Nuryatin Finahari , 王丹紅、銭衛華、加部利明
20%含水バイオオイルからの水素製造.触媒=Ni 15%、Ru 2%/Al'がよい.モデル燃料=mクレゾール.400℃予熱反応器へ水蒸気と酸素を導入.700℃で100%変換./sano.    
      
8-5 微粉炭火力発電ボイラにおける木質バイオマス混焼
(宇部興産)霜出潔、三隅毅憲、平子場秀臣、天野宏(宇部テクノ)田中博幸
木質の嵩比重は石炭の1/4.粉砕粒度は1mm品と2mm品が半々(写真付き).セメント原料粉砕に比べて、ロ-ラ面圧→10〜20%up、原料層圧は30%down、テ-ブル速度→8〜16%up、ミル風量→10〜30%upがよい.粉砕へ▼水分影響は大.ハンドリング性は悪い▼架橋・閉塞性大.混焼率3〜5%(cal)で実施:▼炉内温度2030℃低下、▼ボトム灰に未燃木粉が散見、未燃率は1mm品で3%、2mm品で5%.水分5%→15%増加で、▼400Gcal/t低下・燃焼温度は60℃低下.
コメント:木質の微粉化燃焼自体の欠陥が、明るみに出てきた/sano

8-13 バイオガス クリーン化・高純度化
(北見工大)山田哲夫、堀川貴順、橋本晴美、鈴木勉(ノ-ステク)丸山敏彦(北大)井口学
汚泥・蓄糞尿・生ゴミなどのメタン発酵ガスの精製に3法を比較.(1)水洗(2)消石灰吸収(3)膜分離. (1)では、CO2・H2Sが7.3%・33ppmまでしか低下せず不十分.(2)では大量に消石灰を消費し不経済(+22円/m3).(3)高分子膜で0.3MPa・2.5L/分→CO2を10%に低下
コメント:あまり精製せず利用、を考慮するべきでは/sano.

8-14 廃棄物ガス化システムの開発
(東芝)中込秀樹、松井宏、雨宮隆、中島良、今井潔
550℃キルン乾留ガス(炭化水素含む)を1100℃クラッカー改質してCO、H2、CH4ガスにした.投入エネルギーの90%がガスとチャーになる.NEDOからの受託研究/sano.

8-15 廃棄物ガス化溶融炉からの熱分解改質ガスによるガスエンジン発電
(JFEホ)行本正雄、小澤昇、尾前純也
現在は製鉄所構内用ガスとして使用.ガスエンジンの多くはメタンガス用であり、熱分解ガスは水素32%,CO43%,LHV2120kcal/m3であり、メタン価は30程度で、ノッキングし易い.1.5MWで、発電率は37%を達成した.
コメント低メタン価対策が知りたいところである/sano.

8-16 生ごみの効率的メタンガス化プロセスの開発
(東農大)堀切一弘、草川真由美、鈴木昌治、牧恒雄(三機工)坂本勝、長野晃弘
生ゴミを、(1)好気性可溶化(2)嫌気性発酵、の2相法で35℃発酵.どの場合も油脂が蓄積し、油脂分解が律速となった.分解率は90〜95%.
コメント:新鮮基質(1)層投入では有機物損失が大きい.嫌気性残渣のみを(1)層可溶化にかけるべき/sano.

8-17 活性炭を利用した燃料油水素化処理触媒の活性
(産総研)高津淑人、amdy Farag、坂西欣也、杉本義一、内田邦夫、栗木安則
硫黄分10ppm以下を目指す深度脱硫には、Ni Mo/Alumina系触媒では困難.活性炭担持Ni Moでは達成できた/sano.

8-18 古紙および竹から作った機能性炭素の製造
(高知工大)○江口敏記、井上学、河野大樹、浅い孝典、野中重太郎、坂輪光弘
竹や古紙の乾燥粉砕品を各種条件で炭化円筒形ホルダに充填し、600気圧190℃まで、2時間整形後、800℃で焼成.円筒接着はアルコールで脱脂することで回避できた.炭化前密度xと炭化後密度yに直線関係があった.1000℃焼成では、密度は1.15倍になった/sano.

8-19 水生植物利用バイオブリケット燃焼灰の土壌改良竿評価
(埼玉大)花沢淳、磯部友護、王青躍、迫間と和彦
中国のBB(バイオブリケット)は[石炭+BM+石灰]で作る.BMとしてはワラ、木屑が使われてきたが、水草(ヨシ、ガマ、ホテイアオイ)を使った.秋に採取し、乾燥粉砕して、4t/cm2強圧し、12×7mmブリケットとした.灰にはは全部揮散し、PとK8割 が残存した.有害重金属は無視できる/sano.
コメント
8-26  廃食用油を利用した吸収冷温水機・空調システムの開発
(新産創造研)大隈修(川重冷熱工業)中島和彦、古山正幸、玉置麻紀(浜田化学)岡野嘉悦、岡野泰三(北斗電工)中野浩一
廃食油は〜50万t/年発生しほとんどが焼却.これを熱源とする空調を試みた.都市ガス混焼による.フラット・コーンバーナを用いた.油/ガス比=25/75(熱量)を標準にした.最大課題は油の蒐集である./sano

いずれも、コメント,追加あれば募集中
--------------------収録内容目次------------------------------
ガス化・合成  
炭化・発酵     
水熱・超臨界  
システム    


−−−日エネfin.