ーーー第2日ーーー15件
ーーー(座長 中崎
清彦)ーーー
Z201 黒ゴマ種子由来キチン分解酵素の精製と特性評価/(同志社大理工) ○(学)増田 大祐 ・ (正)松本 道明 ・ (正)近藤 和生
キチンオリゴ糖を得る手法を従来の水熱法からキチナーゼを用いた酵素法に転換することを考え、黒ゴマ種子からキチナーゼを抽出、精製、F1-A,
F1-B, F2の3種の酵素を得る。A, Bについてミカエリスメンテン式のパラメータ、活性の温度依存性を決定。
Z202 ポルフィリン光触媒と酵素を複合した人工光合成カプセルに関する研究/(宇都宮大院工) ○(学)鈴木 覚 ・ (宇都宮大オプト) (正)倉山 文男 ・ (宇都宮大院工)
(正)古澤 毅 ・ (正)佐藤 正秀 ・ (正)鈴木 昇
人工光合成をカプセル型マイクロリアクタを用いて実現する検討。光触媒を膜に入れ、膜はTiO2粒子で不透明として内部の酵素を光から保護。
Z203 排水処理水を利用した炭化水素生産藻類の培養/( 広大院工) ○(学)板村 宜周 ・ (部)中井 智司 ・ (広大環安セ) (部)奥田
哲士 ・ (部)西嶋 渉 ・ (放大教) (部)岡田 光正
炭化水素生産藻類Botryococcus
branuiiを排水処理水で培養する提案。4種類の排水を用いて培養し、50%の油を含む菌体を得る。排水からの抽出有機物を人口培地に加えると生成量が向上。
ーーー(座長
佐藤 正秀)ーーー
Z204 H2 production by a Synechocystis mutant lacking L-lactate dehydrogenase/(東工大院) ○(学)Chongsuksantikul A. ・ (学)山元 崇史 ・ (正)浅見 和広 ・ (正)太田口 和久
Synechocystisを用いて水素を暗所で嫌気い的に生産する時の水素生産効率を上げるため、水素生産に必要なNADHを使われないように乳酸脱脂嘘酵素を生産しないようにした株を作成、水素生産を行う。3日間だけ多少水素の生産量が増加するが、グルコースの摂取が低く、最終的には水素生産は低下。
Z205 様々な糖を用いて培養した懸濁アラビドプシス細胞の糖代謝挙動の把握/(三重大生資) ○(正)末原 憲一郎 ・ 山本 彩 ・ (正)亀岡 孝治 ・ (正)橋本
篤
アラビドプシス細胞を各種の糖を用いて増殖させ、その糖代謝の速度を速度論的に議論。赤外線吸収を用いて各糖を分離。
Z206 バイオ技術による白金族金属ナノ材料の大量合成法/(阪府大工) ○(正)玉置 洸司郎 ・ (アサヒ飲料) 本多 隆一 ・ (阪府大工) (正)齋藤
範三 ・ (正)野村 俊之 ・ (正)小西 康裕
白金属のナノ粒子をShewanella oneidensis
ATCC700550で合成する検討。徹呼吸を?辺つんお金属院とすることにより、基金沿い区?でナノ粒子を精製。これを連続的にSCTRで生成、メチレンブルーの還元脱色で評価。市販のものより高い分解性能を得る。
ーーー(座長
中井 智司)ーーー
Z207 低品位黄銅鉱からの銅のバイオマイニング/(阪府大工) ○(学)森山 玲奈 ・ (正)齋藤 範三 ・ (正)小西 康裕 ・ (JOGMEC) 田村 宗之 ・ 神谷 太郎
低品位の黄銅鉱から銅を回収するバイオリーチングをAcidianus beierley
DSMZ1651を利用して行う。3.3%の黄銅鉱しか含まないものを用いて好気条件で16日処理し、100%の浸出を行う。充填層でも浸出に成功。
Z208 都市鉱山からの貴金属のバイオ利用リサイクル/(阪府大工) ○(学)中川 智貴 ・ (正)玉置 洸司郎 ・ (正)齋藤 範三 ・ (正)野村
俊之 ・ (正)小西 康裕
ICチップを王水に溶解し、Shewanella algaeを用いて金をナノ粒子として回収する検討。金だけをFe, Ni, Co,
Cuから分離。
Z209 逆浸透膜による乳酸カルシウム水溶液の阻止率および透過速度の測定/(日立) ○(正)岡 憲一郎 ・ (正)松尾 俊明 ・ (正)上川 将行 ・ (日立プラントテクノロジー)
岡本 成恭
乳酸発酵で生成した乳酸をカルシウム塩とした後にRO膜で濃縮することを想定し、乳酸カルシウムの溶解度、RO膜の阻止率と透過流束を測定した。
ーーー[展望講演]
ーーー(司会 堀 克敏)ーーー
Z213 微生物によるバイオ燃料生産技術について/(京大院農) ○澤山 茂樹
微細藻類から油を得るために珪藻を用いる例、第2世代バイオエタノール生産の例を示し、そのために求められる研究開発を示す。微生物工学と化学工学の連携を提唱。
ーーー(座長
田中 孝国)ーーー
Z215 機能性コンポスト製造において操作条件が抑制菌の選択的増殖に与える影響/(東工大院理工) ○(学)三本 紘士 ・ (正)中崎 清彦
特定の微生物が持つ病原菌抑制機能を利用して機能性コンポストを作る時に雑菌がいる原料でも抑制菌が増えるようにpHと栄養塩濃度の成長に及ぼす影響を確認。
Z216 Comparison of microbial succession during swine manure compostings with
and without turning/(Tokyo Tech) ○(学)Kuok Fidero ・ (学)Hiroshi Mimoto ・ (正)Kiyohiko Nakasaki
豚糞、コンポスト、おがくず、種堆肥を10:10:10:1で混合し、切り返しをするときとしない時について、細菌の量と種類をPCRなどで分析。病原菌となるなる中温菌と大腸菌をなくすには切り返しがあった方がよいと。
Z217 実用規模装置のコンポスト化においてアンモニアガス排出抑制にかかわる微生物/(東工大院理工) (正)中崎 清彦 ・ (学)三本 紘士 ・ ○(学)田中 大志
コンポスト作成時に発生するアンモニアを抑制するために加えるおがくずと微生物資材の効果を定量的に確認。糞:種堆肥:おがくずを1:0.8:0.2と1:1:1+微生物資材の2通りで比較。後者でアンモニアの排出が大きく抑制された。
ーーー(座長
小西 康裕)ーーー
Z218 複数回の超音波照射を行った活性汚泥の示す廃水処理能の評価/(小山高専) ○(正)田中 孝国 ・ 吉川 成美 ・ 齊藤 央樹
活性汚泥法に難分解性物質が入った時のことを考え、事前に1
min超音波を活性汚泥に照射したところ、トルイル酸の分解で評価する排水処理能力、このための酸素消費 とも 倍に。
Z219 シロップ廃液のUASBメタン発酵における操作条件と微生物叢変化の関係/(東工大) ○(正)中崎 清彦 ・ Kwon Sang Hagk ・ 池田 宏己
メタン発酵槽に供給する原料有機物濃度を上げていくとあるところでガスが出なくなる。この破局点でおきる現象を微生物叢解析(PCR-DGGE)で確認。破局と同時にAnaerobic syntrophic bacteriumの量が増加。
ーーー第3日ーーー8件
ーーー(座長 種田 大介)ーーー
Z301 Determination of the kinetic parameters for hydrothermal pretreatment of water hyacinth in a continuous flow reactor/(広大院工) ○(学)Chudthong Jaruvee ・ (正)吉田 拓也 ・ (正)松村 幸彦
ホテイアオイのセルロースをエタノール発酵に供するための水熱前処理を連続反応器で行い、急速昇温、急速降温を実現。反応モデルに基づいて反応速度定数を決定。
Z302 高効率バイオエタノール製造技術開発-圧搾〜蒸煮による前処理技術-/(トヨタ自) ○仲田 利樹 ・ 徳原 渡 ・ 則武 義幸
エタノール発酵のためのリグノセルロースの前処理として圧搾+蒸煮プロセスを提案。圧搾で脱水と粗粉砕を行うが、含水率を80%から25%にできるという、少々信じがたい報告。蒸煮では酸の添加も。
Z303 高効率バイオエタノール製造技術開発-SSCFのための糖化発酵技術-/(トヨタ自) ○保谷 典子 ・ 松下 響 ・ 大西 徹 ・ 徳原 渡 ・ 仲田 利樹
Z302に続く処理で、同時糖化発酵を行うためキシロース代謝酵母を遺伝子組み換えで得て、同時糖化発酵を実施、前処理条件の最適化を行う。前処理の酸があるとキシロースの酵母による資化が進む興味深い結果を得たと。
ーーー(座長 松本 道明)ーーー
Z304 モジュール積層デザインされた人工セルロソームの反応速度論解析/(東北大院工) ○(正)梅津 光央 ・ 金 渡明 ・ (豊田中研) 松山 崇 ・ (東北大院工)
中澤 光 ・ (豊田中研) 石田 亘広 ・ (東北大院工) 熊谷 泉 ・ (豊田中研) 高橋
治雄
ストレブトアビジンとナノ粒子にセルロソームのセルロース結合ドメインと分解ドメインを 数を変えて導入、これらを非晶質セルロースの透過に適用。どちらも有効だが、結合ドメインが飽和しないことが長時間の運転に重要と。
Z305 セルロースの酵素糖化における酵素の相乗効果/(日揮) ○(正)種田 大介 ・ 池應 真実
酵素量が少ないと最終グルコース濃度が下がってしまうことに対して、振揺すると酵素濃度が下がることを確認。各酵素の挙動を調べて、CBH2が振揺によって24
hで液相からなくなっていることを確認。
Z306 セルロースの酵素糖化における酵素吸着挙動/(日揮) ○池應 真実 ・ (正)種田 大介
CBH1とCBH2とが相乗効果を示す機構を議論。非生産的吸着しているCBH1が、CBH2によって解離されることによって、CBH1が液相に戻ってくることによるものと。
ーーー(座長
保谷 典子)ーーー
Z307・・・講演中止
Z308 Solvothermal Synthesis of Ethyl tert-butyl Ether from Lower Alcohols Under Microwave Irradiation/(熊大院自) ○(正)Quitain Armando ・ (熊大物性) 渕上 公平 ・ (熊大院自)
(正)佐々木 満 ・ (熊大バイオ研) (正)後藤 元信
石油由来のブテンではなく、植物由来のt-ブタノールからETBEを製造することを検討。A15JWET触媒を用い、デカン中でマイクロ波を用いて5
MPa、250℃のソルボサーマル反応を行う。常圧で30%の収率を87%に上げる。
Z309 種々の海藻からのバイオエタノール生成とエタノールの高濃度化/(東工大院理工) (学)柳澤 満則 ・ ○(学)中村 奏美 ・ (正)中崎 清彦
アナアオサ、チガイソ、マクサの3種の海藻をメイセラーゼで透過、さらにエタノール発酵できることを確認。高濃度化のために、糖化液を用いて2度目の糖化を行う手法と、マクサについては 酸によるガラクタン加水分解も行う手法を適用。
ーーーーーー総括/matumuraーーーーーー
今回の化学工学会でも、エネルギー部会、バイオ部会、環境部会の合同でセッションを立ち上げ、幅広いメンバーの発表をいただきました。とても勉強になりました。
単なるエネルギーの議論だけでなく、PCRを利用して微生物の種類や挙動を解析する検討、などもあり、これらの連携によってバイオマス利用に関する知見の幅が広がり、実用的な技術も生まれることを期待したいと思います。
現象論としても興味深いものも多く、実用的な観点でも有益な知見が多く含まれていました。ただ、企業の方の発表は詳細が明らかでないことも多く残念です。
松村は化学工学会エネルギー部会のバイオマス分科会代表も務めており、今回もオーガナイザの立場でしたが、この試みは、できれば来年も続けて行ければと感じています。
講演者、座長、質問などでご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
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