◆第11回環境技術学会研究発表大会◆→007-1109
2011.9/5(月)/大阪工業大学大宮キャンパス(大阪市伏見区)
バイオマス関連発表16件をを拾って紹介します/佐野
報告者:どなたでも、追加できます。
ーーーーーーーーーーー目次ーーーーーーーーーーーー
水環境:1-8 ベトナムのnhueday川流域の農・畜産リン収支; 1-11多段土壌層による生活排水浄化;
水処理: 2-5 下水処理施設と都市ごみ清掃工場の連携によるバイオエネ創出、2-6 廃材から作成した水質浄化剤による排水処理技術、
自然環境:3-3 琵琶湖沿岸のヨシと外来植物の地上部現存量の推定と分布状況
エネ回収:3-6、水生植物ヨシからバイオエタノール生産に向けた酵素糖化、3-8 空気正極方微生物電池に及ぼす微生物種と基質、3-10 し尿・浄化槽汚泥からリン回収・資源化(HAP法)の調査)
廃棄物:4-6 メタン発酵発電に供する生ゴミの分別収集実証、4-7 家庭廃棄物による,メタン発酵,
地球環境:4-11 農・牧相互乗入れによる荒地(津波被害地)を総合運用するシステム、4-12 バイオエネ」ルギーの普及に向けて、4-13 市民協働型の薪炭輪再生の可能性調査、4-14 菜の花ピロジェクトによる地域交流効果指標の定量化
特別講演:(1)水処理場をバイオマスエネルギーから考える:処理場之エネルギー収支検討と消化ガス発電による利用実績
(2)肥料利用を目指したリン吸着剤の開発
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水環境:
1-8 ベトナムのNhueday川流域の農・畜産リン収支/駒井俊也ら4(京大)
1980〜2010年にかけて、リン排出が増大。原因は過剰施肥と、畜産廃棄物の堆肥化が遅れているせい。
1-11中国における多段土壌層による生活排水浄化/水落元幸之ら4(国環研)
雲南省大理市の農村集落において200t/日の排水処理施設モデルを。手段は「摂食曝気法+多段土壌層」で。びわこ沿岸の公衆トイレにならって。不明流入水が多い、要員の能力が低い、運転管理日報が不十宇文、でなかなかうまく行かない。
水処理:
2-5 下水処理施設と都市ごみ清掃工場の連携によるバイオエネ創出量/辻貴史ら3(阪市大)
大阪市Mげ清掃工場での厨芥を下水汚泥と併せてメタン発酵することで1万m3/日→1/6万m3/日の、メタンガスを得た。
2-6 廃材から作成した水質浄化剤による排水処理技術/浅野正広ら4(龍谷大、オヤマら)
廃材炭化物とアルミ切削材とを円筒状に固形化して、Zn、Sb、Bの除去を行なった。吸着とAlイオン凝集沈殿とが併発している。
自然環境:
3-3 琵琶湖沿岸のヨシと外来植物の地上部現存量の推定と分布状況/伊藤依子ら()京大、環境省、ラーゴ)
ヨシ、築後雀の稗、背高泡立ち草、のリン量は、585、92、59kgであった。
エネ回収:
3-6、水生植物ヨシからバイオエタノール生産に向けた酵素糖化/三宅佐和ら4(阪大)
NaOH2%。H2O2 1%、24時間の前処理で酵素糖化し、100gヨシかr9.7gのエタノールを得た。
3-8 空気正極・微生物電池に及ぼす微生物種と基質/中野泰幹ら4(阪大、タクマ)
100時間ほどの待ち時間で、発電開始する。初期TOC濃度0→1000ppm増加で電流密度が急上昇するが、それで飽和してしまう。
3-10 し尿・浄化槽汚泥からリン回収・資源化(HAP法)の調査/奥野芳男ら3(アタカ大機)
仙北市で回収したHAPは「せんぼくさくら」と言うなで肥料登録された。石灰添加でpH7.5〜7.8に保つと、晶析物HAP(ヒドロキシアパタイト)の脱水性が良い。リン回収率は63%であrった。
廃棄物:
4-6 メタン発酵発電に供する生ゴミの分別収集実証/土井和之(内外エンジ)
発酵残渣を液肥として近隣の水田に供給する(元肥として)。だが残渣発生は年間ほぼ一定なので、年間を通しての需要を開拓するか、大きな貯蔵タンクを用意するか、が必要になる。(いずれもまだ見通しはない)。
コメント: もし季節貯蔵を選ぶなら、原料をできるだけ水分を減らして発酵する、などを検討すべき。
4-7 家庭廃棄物による,メタン発酵,/山本敦志ら4(龍谷大、荏原テクノ)
[生ゴミ+紙]の系で、ガス発生量曲線を測定。生ゴミだけ・紙だけ、は不良。生ゴミだけだと酸性化してメタン菌が死ぬ。紙だけではN分など栄養不足になる。 [水草+雑草+剪定枝]の系では、剪定枝だけでは不良。
コメント: 紙や枝は、乾燥バイオマスなので、直接燃焼利用などより高度の利用法を選択する方が望ましい。。、
地球環境:
4-11 農・牧相互乗入れによる荒地(津波被害地)を総合運用するシステム/佐野寛ら3(地球エネシス、阪南大、近畿大)
津波塩害地の面積・浸水強度などのデータをまとめた。栽培植物種の耐塩性を塩濃度に対して分類した。期待できる脱塩速度を、年間降水量を引用して、許容塩濃度に低下するまでの年数を推定した。これらを組合せて、牧草栽培ならば、早期に生産体制に入れることを示唆した。
コメント: 放牧経営か草地経営か、冬場の飼料補充に備蓄か外部購入か、などの得失を調査研究すべき。
4-12 バイオエネルギーの普及に向けて/本庄孝子ら2(阪南大、地球エネシス)
生木と炭の中間である半炭化物は、各種が登場してきている(hyper木質ペレット、バイオコークス、半炭化ブリケット、Bioホットプレス成型燃料、など)。いずれも密度が1.3、耐水性・耐候性が高く、エネルギー密度は木よりも大幅に高い。需要がどう付いてくるか、が課題である。 SVOは、システムエネルギー収支がFAMEより遥かによいが、自動車燃料用軽油を代替するには向かない(軽油混合ならば可能)。低速ディーゼル用や発電用などの需要を伸ばすべきであろう。
4-13 市民協働型の薪炭林再生の可能性調査/西村俊昭ら2(農楽、東近江)
下刈・伐採・搬出などの労働について、ボランティアとプロの作業効率比を数値化した。ボランティア労働はプロの概ね半分〜2/3であるが、「搬出」だけがひどく悪い(=1/10)。一方、燃料製品コストの中では「搬出コスト」が一番大きいので、ボランティア型燃料採取システムの泣き所になる。
コメント: 「搬出」に林道や森林機械に頼る限り、改善の余地は限られる。シュートを利用して省力・省エネ化すべき。
4-14 菜の花プロジェクトによる地域交流効果指標の定量化/加藤進むら3(三重大。伊賀市)
菜の花projectを、観光・教育的価値で支えることを数値的に検討した。 イベントの見世物としては、ポスター、植物油の利用実演、栽培状況見学、などをあてこむ。実績としては、来訪者は夏冬による変動はほとんどない。
ーーー 特別講演ーーー
(1)水処理場をバイオマスエネルギーから考える:処理場のエネルギー収支検討と消化ガス発電による利用実績/刑部忠彦(ニュージェック大阪)
流入有機物の含有エネルギーを100%とすると、回収される初沈汚泥=38、余剰汚泥=30; それらをメタン発酵に送り回収されるメタンガス=39、消化残渣=26、である(合計して100にならないのは、プロセス中での損耗)。
外部購入電力(曝気用)をメタンガス発電で自給できるか? ガス発電効率が38%で、購入電力の約1/3が自給できる。以前は発酵槽の保温に灯油を外部購入していたが、現在はガス発電の余熱でほとんど自給できる。
コメント: @下水管に入る前の有機物はもっと大きい(夏場の初沈収量低下の主要原因)ので、社会システムとして改善の余地大きい。 A曝気エネルギーは、まだ節減できるのではないか。
(2)肥料利用を目指したリン吸着剤の開発/辻秀之(東芝)
リン回収法には、@MAP法(マグネシウム塩沈殿)、AHAP法(カルシウム塩沈殿)、BLDH(吸着法)、がある。吸着法は、リンを脱着して利用出来るので、もっとも有望である。Ca/Fe系のリン吸着を精査した。結果、層間吸着リンと、酸性リン酸カルシウムになっているリンとがあることが判明した。いずれもクエン酸可溶性リンで、肥料として好ましい。
コメント: 火山灰土などが、激しいリン吸着性があることが知られている。最も安価なリン回収材として、使えないだろうか、検討して欲しい。
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---007-1109終.
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