2012.6/3()13:30〜17時パレスサイドホテル、京都

バイオマス共同事業研究(第17回セミナ-
 

会挨拶 バイオマス事業のゆくえ」法貴誠

テーマ:

1) バイオマスの素顔本庄孝子

「バイオ液体燃料」は僅か5%に対して、「固形バイオマス」は81%、という現実(2005年EU利用量)に目覚めるべき。木質バイオ資源を、▲多大のエネ投入で液化しようとすること、廃油をSVO(直接利用)にせずに▲手間と人力を投入して高品質BDF化しようとすること、は日本の進路として疑問がある。

2)
バイオ
マテリアルの開発研究王秀崙
「孔アオサ」や「甘藻」を回収・乾燥・圧熱して整形体(代替プラスティック、段ボール)を得た。ボードの強度は十分ある。圧熱条件によって強度を調整することもできる。耐水性には問題がある。燃料として使うよりも付加価値高い用途になりそう。

3)
津波被害塩害地・バイオマス利用/佐野寛 
海水塩分は3%で、稲などの生育可能限界0.1%以下、その半分でも生育抑制がかかる。津波被害農地は脱塩(淡水置換繰り返し)が必要。耐塩性高いという各種牧草にしても、C50値(生育速度半減の濃度)は0.06%前後。脱塩目標レベル到達までの数年間は休閑地とせず、放牧利用でつなぐのが合理的な戦略。放牧労働は農業よりも容易であるが、生産性低下分の支援が必要。

5) 環境維持と私たちの生活和田敬四郎

人口増加(+21万人/日)、有効な水の不足(=化石水の消費で一時の繁栄)、で持続不能へ驀進! 対策は?・・・光合成の「不経済」が、実は虚構。化石経済社会は、持続可能性を今まで只乗りしてきたことを見直すべき時期。

質疑・総合討論

*途上国の人口爆発を止める方法はあるか?
A: ない。だが医療が進んで教育が遅れると必ず人口が増えているのが鍵。
*水草は、灰分が多くセルロース分が少ない(軟弱な食物繊維が多い)ので、構造材料としては不利。食糧・飼料として評価することが望ましい。
A: 食味が劣るので、食糧としての需要拡大には壁がある。成分による戦略見直しは検討することが望ましい。
*雨・河川水による脱塩は容易ではないか?
A: yes.だが、干拓地の実績では、一回の洗脱に淡水2000t/haが必要で、2cm/100m以上の勾配が不可欠である。


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