バイオマス共同事業研究会(第17回セミナ-)
開会挨拶 「バイオマス事業のゆくえ」:法貴誠
テーマ:
1) バイオマスの素顔/本庄孝子
「バイオ液体燃料」は僅か5%に対して、「固形バイオマス」は81%、という現実(2005年EU利用量)に目覚めるべき。木質バイオ資源を、▲多大のエネ投入で液化しようとすること、廃油をSVO(直接利用)にせずに▲手間と人力を投入して高品質BDF化しようとすること、は日本の進路として疑問がある。
2) バイオマテリアルの開発研究/王秀崙
「孔アオサ」や「甘藻」を回収・乾燥・圧熱して整形体(代替プラスティック、段ボール)を得た。ボードの強度は十分ある。圧熱条件によって強度を調整することもできる。耐水性には問題がある。燃料として使うよりも付加価値高い用途になりそう。
3) 津波被害の塩害地・バイオマス利用/佐野寛
海水塩分は3%で、稲などの生育可能限界0.1%以下、その半分でも生育抑制がかかる。津波被害農地は脱塩(淡水置換繰り返し)が必要。耐塩性高いという各種牧草にしても、C50値(生育速度半減の濃度)は0.06%前後。脱塩目標レベル到達までの数年間は休閑地とせず、放牧利用でつなぐのが合理的な戦略。放牧労働は農業よりも容易であるが、生産性低下分の支援が必要。
5) 環境維持と私たちの生活/和田敬四郎
人口増加(+21万人/日)、有効な水の不足(=化石水の消費で一時の繁栄)、で持続不能へ驀進! 対策は?・・・光合成の「不経済」が、実は虚構。化石経済社会は、持続可能性を今まで只乗りしてきたことを見直すべき時期。
質疑・総合討論