バイオマス共同事業研究会(第16回セミナー)
まとめ/sano
開会挨拶「バイオマス資源の生産・環境管理・利用の最適システム化」
〜話題提供: 司会:法貴 誠(三重大学); コメンテータ:池上洵、佐野寛、仲上健一
(1)バイオマス製品・エネルギーの需給バランス/土井和之(鞄煌Oエンジ)
奈良県全域のバイオマス利用プロジェクトを調査した。ごみ堆肥化で地域完結型の、甲賀市の例の紹介。潜在資源量は、 林地残材>農業残渣>一般廃棄物>剪定枝>・・・
他方、需要は、阻害要因が多岐で、解決努力が十分でない。
*飼料「エコフィード」 ◎配合飼料(5万円/t)よりも安価(2万円/tおから)
○食品製造業残渣は全量利用,だが供給不足。●一般廃棄物ほとんどダメ(収集、鮮度、分別難)
*木質エネ源: ●確保・収集難、●熱輸送困難→自家消費を、●発生源に熱需要が少ない、
▲製紙用・菌床用と競合、引取り価格¥3000/m3、▲製材廃材は自家消費へ。
△バーク利用を。△チップ用材の保管場所を。
*廃油: ▲収集量少ない(<\100/L)、調達増加すると→●コスト高(軽油\110/L)
●「規格」が車用途への障害。・・・重油用途開拓が必要/sano
*家畜排泄物:→堆肥、○潜在需要大、●需給価格のミスマッチ(無償要求が半数?)
需要/農家側 供給/畜産業側 ○奥久慈ではコントラクタが調整。
| 販売価格 | 千円/t 0〜3.8 | 円/t 4.3 |
| 運搬費 | 千円/t 2/6〜3.2 | 円/t 2.8〜3.4 |
| 散布費用 | 千円/t 2.6 | 円/t 2.3 |
(2)現実的なバイオマス利用/井狩専ニ(B推理事長 )
◎バイオマスタウン構想は沢山出たが、●「実施計画」が出ない(自治体に作成能力??)
<構想>「堆肥化」件数が圧倒的。●畜産廃棄物堆肥が過剰なのに、「生ごみ堆肥化」参入ができるか。
意見: *剪定枝・刈草など国交省・農水省など縄張り問題。*産廃施設ではなく、B利活用施設建設が必要。*「特区」指定で打破できないか。*自治体内部では押し付け合いに終始。
(3)森林と木質バイオマスの多面的利用/三亀啓吾(三重大)
リグノフェノールとしてのリグニン利用。大量に燃料消費されているクラフトリグニンと異なり、均一な低分子化されたリグニンが得られる。高級用途の可能性がある。
意見: *post-石油時代を踏まえて、アスファルト代替は狙えないか?→クラフトリグニンの構造では弾性が乏しいのでは。 *芳香族系・含酸素化合物だから、高オクタン価剤にはどうか?→光化学スモッグ原因物質の恐れも。 *低品位炭コークス製造のための添加剤には?→粘結性強化できるか不明。
(4)バイオマス資源の評価へ衛星画像、DEM利用/鳥井清司(京大・東南アジア研)
DEM(3次元画像)で25m凹凸判別可能になる。滋賀県上空600kmからのDEMで、分水嶺地図など明示。イランの谷間沿いにピスタチオ栽培適地など判別にも威力(植生の濃さも明示)。
意見: *日本森林の急傾斜林(が多いが)分布などは測定できるか?→当然、可能である。
(5)バイオマス生産へロボット利用/近藤直(京大)
傾斜地用のロボット開発。トラクタ高速化は、平地15km/hは達成。農水省委託「農作業の軽労働化に向け農業自動化アシストsystemの開発/小型ロボットによる畔除草自動化技術」NIRO、島根大・農研機構・京大・島根県中山間地域研究センターの共同研究で。
40度超えの「刈払機」:●転覆危険性。「乗用型草刈機」:▲作業限界は20度,●40度超えは、大型法面向きに可能だが多様な傾斜・棚田など無理。
10〜19度:林道、フォワーダなど車両系の限界。林道路網→▲森破壊。モノレールなど検討。
45度:ヤーダ、スイングヤーダなど架線系へ。
25度以上の安全確保:近中四国農研「大型法面吊り下げ式草刈機」▲上下に平地必要。
高性能植林機械一覧表。(フェラーバンチャ、スキッダ、プロセッサ、ハーベスタ、フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダ)急傾斜用には向かない。フィンランド6足歩行機械(2004頃)→無理。
日本:無限軌道、小型連結式車両で不整地走行の研究。
意見: *日本林の急傾斜率は?→地主聞き取り調査などの表提示:20度以下少ない(農地化など)、30〜40度が主力の地域が多い。全国調査は例がなく不明だが。*(4)のDEMで調べるべき課題ではないか?→(講師-4)可能であるが、予算や人手がない。