2010.5/14(金)13:30-17時パレスサイドホテル、京都

バイオマス共同事業研究会(第15回セミナー)

バライティ豊かな話題が満載/sano

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開会挨拶「バイオマス事業の今後」/法貴 誠

〜話題提供: 司会本庄孝子阪南大学; コメンテータ:船岡正光(三重大学)

(1)地域に根付くバイオマス循環・環境保全 西村俊昭(農薬)
生ごみ堆肥化で地域完結型の、甲賀市の例の紹介。
約8000戸から回収を、サンドイッチ型積層槽へ投入して無臭収集、65℃1次発酵10日、常温2次発酵90日で余剰堆肥を家庭園芸・菜園利用に還元。
(バイオマスタウンでは300余の「構想」が発表されているが、実施計画に到るのはゼロ。現在、6市町村がようやく検討中である。「堆肥化」はその中で優等生)
Q:生ごみ規模が大きくなればメタン発酵によるエネルギー回収が可能になる。その規模にはもう近いのではないか? A:現在その分岐点を調査研究中。
Q:メタン発酵に廻すと、資源循環が崩れるのではないか? A(意見):メタン発酵残渣から堆肥を作っても資源量(NPK)は減らない。

(2)東南アジアサゴヤシ資源の潜在性/三島 隆(三重大学
サゴヤシの澱粉生産性は、200kg/本、200t/haで、甘藷やキャッサバ90t/haの2倍強。耐塩性があり海岸に生育できる。耐アルミニウム性があり酸性土壌でも可。生育12年目で220kgでピークに達し、開花と同時に急激に減少する。マレーシアでは栽培不調であるが、パプアニューギニアでは天然林採取(1/10程度)で、半栽培利用。栄養増殖が可能なので、栽培が容易。澱粉抽出残渣はセルロース、ヘミセルロース、リグニンであるが、約半量の澱粉が残り、希硫酸抽出などの資源回収が試みられている。
Q:今までもサゴヤシ有望説が現れては消えているのでは? Q:持続可能な農業になって行けるだろうか? A:湿地帯での栽培という未踏農業であり、肥料投入などでの増収も含めて、多くの研究課題がある。巨大バイオマス資源になる可能性がある。


(3)タイにおけるユーカリ2段階ガス化技術について/梅沢美明・物部宏之(関西産業
ユーカリ端材はパルプ材の4割は出る。これを鉄触媒含浸して炭化、水蒸気ガス化(ダウンドラフト型炉)し、高いガス化率と高いシフト反応率(→水素生成))を得る。鉄触媒は残灰を木酢駅に溶解して回収、再使用。国内のベンチ試験を経て、タイ(TISTR)で10kgテストへ進んでいる。木含浸は困難なので、木炭化後に含浸して好成績を得た。
Q:木灰の溶解主成分(炭酸カリウム)も強いガス化促進触媒である。灰からの触媒回収使用を薦めると、しだいに炭酸カリ効果になってゆくと思うが。  A:検討してみる。 
Q:シフト反応(→水素生成)促進すると、COよりH2が低発熱量が低いので、ガス化発電なら損になるのでは? A:燃料電池利用も目指しているので、水素生成を検討した。 


(4)バイオマス変換マイクロ波応用/石川容平(京都大・生存圏研
電子レンジに使用される2.4GHzマイクロ波(=12.5cm波)を使って加熱すると、途中の空間を加熱せず、また表層を加熱せず、対象内部から加熱できる。遠隔エネルギー輸送手段には数kmでも有効なので、飛行船を燃料なしで(地上からエネルギーを送って)運行できる。進入困難な森林資源採取にも使えるのではないか。
温室は現在、燃料で空気を温め暖房しているが、マイクロ波暖房ならば植物体だけを選択的に加温できるのでは? A:原理的にはyes。葉が乾燥してしまう問題もあろう。
Q木材乾燥には、熱空気乾燥、赤外ランプによる乾燥、などがあるがマイクロ波乾燥はどうか? A:内部から加熱されて乾燥するには理想的であるが、コスト検討の必要がある。
Q:究極の省エネ暖房として、鶏舎や豚舎の暖房などが考えられないか?
:A:空気を暖めず、衛生的、悪臭発生が少ない、などメリットが期待されよう。

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