1.「地域に根ざした環境・エネルギー戦略の展開」/堀尾正靭(東農工大)
☆温暖化ウソ論(CO2増加は後追い?宇宙線?エアロゾル?太陽変動?)への批判:人為的効果を否定すること、もはや不可能。
☆地域根ざしが必要。Top-down型ではバイオマス・ニッポンにも行き詰まりが。内発的な力への転換、「地元学」の実践:和歌山古座町西川地区における現場学の紹介。
PEGASUSという「地域システム創造ツール」を提供する。
☆石油インパルス論:歴史を通観すれば石油登場は「パルス」に過ぎない。上昇パルス→下降パルス、が来るのが当然。上昇パルスには、近代化と重なり加速され、バイオマスをつぶし、人間性を退化させた。下降パルスへの対応は近代化の延長技術では無理なのでは?近代の作り直しを。
☆集中系処理の失敗例を紹介(RDF,ガス化溶融、広域化・統合化、集中型木質火力、1次エネなき水素時代)。
☆電気自動車への移行=必然。自給用の小水力(<10kW)に希望。
☆ガス化発電も全面見直し。タール障碍には、回避か利用か?
フロアからのコメント:
*森林利用も、まだ木材利用の枠内に縛られている。森林バイオマス資源の2/3は、その枠外に存在するのに。
*分散型エネ利用、理想だが、見直せばできるものだろうか。
*これまで右肩上がりの技術ばかり。これからは、右肩下がりの技術、も欲しい。
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2.「下水汚泥の高効率熱分解バイオ油化技術」/吉田登(和歌山大システム工学部)
メタン発酵でガス回収した消化残渣を→脱水汚泥(水分80%)→乾燥汚泥とし、流動床ICFGで500℃熱分解。(600℃以上ではガス化が進み液収率低下)。バイオ油収率>50E%。生成ガス収率45E%(→乾燥用に消費)。バイオ油の半分をプロセス加熱に消費。生成油は:△低熱量(軽油の1/4)。△石油系重油と混和しない。
類似の、木質熱分解油(Dynamotive社、下表)と比較すると、●高N分油である→fuelNOx多発。
cf. 消化汚泥の性質:乾物の発熱量(MJ/kg)=16〜19(生成油より高い)。造粒乾燥汚泥=19、炭化汚泥=13、油温減圧乾燥泥=24?;比較:一般炭=27.
<環境省の地球温暖化対策技術開発事業('07〜09)による>
汚泥バイオ油, 木質バイオ油, BDF, 軽油
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高発熱量 11〜13 16〜19 44 46(MJ/kg)
密度 >1 1.2 0.89 0.82
C分% 40 42〜47 78 87
O分% 45 46〜51 12 <0.01
N分% 8.6 <0.1 0 <0.01
S分% 1 <0.02 <0.001 0.1
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フロアからのコメント:
*汚泥有機分が主に蛋白質(油のN分の分析=蛋白質熱分解物)その結果、油の高N分は不可避。
蛋白質資源は、肥料化が本命では?
*この燃料の需要家を見つけることの困難さ。
*プロセスエネの自家消費が大き過ぎるのではなかろうか。
*wet-Biomassをドライ利用することの難しさを、よく理解できた。