◆第20回日本エネルギー学会関西支部セミナー[近未来の生活と新エネルギー]◆→007-0411) <<NEW>>
バイオマス関連2件 (報告者=佐野)
[時・所]'2004.11/4 /大阪、大江ビル
1.「バイオジーゼルの実用化に向けて」/池上洵(福井工大)
現在のジーゼル軽油代替用の植物油使用量分布:
ナタネ油83%、ひまわり油13%、大豆油2%、パーム油1%、廃食用油1%である。国別(kL/年)では、ドイツ80万、フランス39万、アメリカ8万、日本0.2万、である。各国とも、 農業政策からみ、特に休耕地活用の施策、としての色彩が濃い。純品で使用されることは少なく、軽油に5〜20%混合して使用されている。
日本では、食用油消費=110万t/年、廃棄率1/3として廃油=約40万t/年の潜在原料がある。全軽油需要は4000万kL/年なので、1%ていどに相当する。
ナタネ油のエネルギー収率: GJ/haで示すと、
[光合成物]156→[菜種]78→搾油→[菜種油]50→精製、エステル化→[メチルエステル油]48
副産物として、[わら]78、[油滓飼料]28、[リン脂質]1.5、[グリセリン]2.2、が得られる。
投入エネルギー消費としては、[プロセスエネルギー]18、[プロセス熱]4.6、[メタノール]2.7、が失われる。
性状の課題: ☆低温流動性、と ☆貯蔵安定性 とがある。
★低温流動性. 流動点が高いと、目詰まり温度が高くなる。飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸)がその原因になる。不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、リノレン酸)が多いと見詰まり点は低くなる。菜種油は飽和酸が6%で目詰まり点は低い。京都市廃油は飽和酸が13.5%で目詰まり点−8℃、流動点−5℃でまあ良好。最も安価な原料、パーム油では、飽和酸が50%を越え、目詰まり点が10℃になり、問題であろう。
★貯蔵安定性. 食用油は、空気酸化により過酸化物を生じて次第に高粘度化・固化する。これは逆に、飽和脂肪酸が安定で、不飽和脂肪酸は不安定になる。
コメント: 国際市場的には、パーム油が資源将来性が最も豊かなので、その対応が重要になる/sano.
2.「仮定用燃料電池開発」略.
3.「新しい液化ガス燃料(DME)の現状と展望」/山本尚司(日揮)
燃料としての特性: LPGとの類似性(常温・6気圧で液化、常圧・−25℃で液化)、
含酸素燃料としての特性: cal/重量が低い(LPGの6割、軽油の7割)、ゴム・プラ浸食性あり。
合成法: 合成ガス(COとH2)から、メタノール経由法(既成)と直接合成法。
各国の状況: スエーデンは、木材チップからのガスを原料に生産を検討。産ガス国では、未利用ガス田の小規模開発可能性に期待。
新規利用: 中国四川省・山東省でLPG部分代替に利用。LNG導入困難な遠隔・分散需要に対応。経由ジーゼルの代替利用(体積の圧力依存性があり、噴射系調製が必要)。SNG化利用(400±50℃常圧Ni触媒でメタン化OK)。メタノール並みの燃料電池適性。
日本のDME計画: 4社の系統を紹介。メーカ系、輸入系がある。
コメント: DMEとメタノールとの総合的な優劣比較が欲しいところ/sano.
4.「わが国の風力発電」略
5.「ヒートポンプシステムの省エネ、省CO2」略
6.「エネルギー技術の開発導入に関する支援制度/NEDO」略
−−−
![]()
![]()
---007-0411終.
![]()