◆機械学会関西支部第5回秋季フォーラム[燃焼懇話会・内燃機関懇話会]◆→007-0410) <<NEW>>
内容: 追加投稿を、お待ちします (報告者=佐野)
[時・所]'2004.10/9 /大阪、近畿大学
基調講演「バイオマスの燃料資源化と燃焼利用技術」/佐野寛(地エネシス)
地球温暖化の実況と対策としての新エネ位置付けを概説。世界バイオマス資源量は、現エネルギー需要10TWを大巾に上回っているが、日本に限れ需要の1割強と不足なこと、さらに日本林の大部分は遊休林であり、その原因が傾斜林の採取・輸送困難性にあることを述べた。輸送性の改善には、空隙と水分が問題であり、対策としてチップ化・ペレット化・半炭化・炭化、の順にcal/容積が増強される。だが、収率がその順に減少するtrade-off関係にぶつかっている。傾斜林も里山に限れば、人工シュラという新手法により、資源採集の希望が出てきた。
一般講演
「未利用バイオマスの資源化とエネルギー特性の向上(半炭化など)」
/本庄孝子(産総研関西)
熱圧化による半炭化により、チップやペレットよりもcal/重量がかなり向上する。炭化まで進むと収率が激減するので、その直前の条件を探索している。圧力の炭化促進の有無については、論議の余地がある。
「木質バイオマスの水熱反応によるスラリー燃料化」/片桐務(日揮)
300℃熱水中で炭化させると、可溶化したヘミセルやセルロースが炭化再固化して、炭収率は高まる。分離した回収水は、スラリー媒体水に使うことで廃水を縮減できる。外熱なので、壁に炭素析出が問題になる。スラリー液は5000Gcal/t液、が得られ、海外エネルギー輸入に耐えられるだろう。
「バイオマスの超臨界水を用いたガス化利用技術」/松村幸彦(広大)
375℃以上の熱水で、ガス化(と炭化)が速やかに進む。600℃・25MPaの条件が望ましい。蒸発はしないが、熱水の熱回収をしなければ、バイオマスの保持エネルギーに近い熱を昇温で喰うから、熱交換器(50〜80%回収)が必要である。回収できない不足熱は、製品ガスを燃焼して得るが、2割ていどを消費することになる。
「木質バイオマスにおけるガス化発電実証試験」/谷口美希(中外炉)
外熱式ロータリーキルンは炭化炉として優れているが、過熱水蒸気を通気すれば700℃で85%ガス化、860℃で99%ガス化できる。チャー生産かガス生産か、は外熱源をチャー燃焼かガス燃焼かにより選択調整できる。
基調講演
「新燃料(DMEおよびGTL)の利用技術」/後藤新一(産総研)
DMEは炭素粒子排出がなく、EGRも触媒脱硝もよういで、クリン性が高い。セタン価が高くディーゼル適性がある。ゴム腐食性がある。兄弟分であるメタノールとの比較は、不十分である。
GTL(合成ガスからパラフィン合成した軽油)はほとんど市販軽油と同等にディーゼルエンジン用に使える。だが原料の天然ガスも車に使えるので、世界的にエネルギー収支の優劣が問題になる可能性はある。
一般講演
「クリンエネルギーDMEの利用技術」/林宏優(JFE)
メタノールからDME合成の2段法でなく、合成ガスから直接DME合成ができる。車等への適用は、LPG車へ進出すれば問題ない。大型(>1MW)ディーゼル発電を図る。原料燃料による発電との優劣では、総合エネ収支で苦しいと見られる。
「バイオディーゼル燃料の製造、エンジン燃焼と排気」/山根浩二(滋賀県大)
BDF導入は仏・独で盛ん。粘度35-50がメチルエステル化で5-7まで下がり、軽油と同等に使える。日本だけは原料が食廃油であるため生産量が少ない。
コメント:大豆油やナタネ油は高価で、パーム油が生き残れるかどうか/さの.
「ガス変換用デュアルfuelエンジンの開発」/須崎俊英(ヤンマー)
ゴミガス化の超低calガス(天然ガスの1/10以下)の安定燃焼に、軽油を着火剤として用いる。分散型発電に向いている。