国際交流セミナー「バイオマス炭化物の利用と製造」(2003.10)→HP007-0310b
    
   外人を交えた最近の炭化物レビューです。報告者=佐野

[時・所] '03.10/2木午後; 農林水産技術会議事務局1階(つくば)
主催: 農林交流センター・農業工学研
    
畜産廃棄物から生成した活性炭の性質」M.E.Wayne(米・農務局工業研究サービス、南部研究センター)
 [畜糞]→乾燥(水分<35%)→整形ペレット→外熱700℃1hr(炭化)→水蒸気賦活→酸洗脱灰→乾燥[活性炭]. 
ブロイラ消費が10年で17%増大・輸出急増のため畜糞処理ニーズ拡大;悪臭と水汚染も拡大;全米で160Mt/年の畜糞がある. 活性炭収率は2〜20%と低い.
コメント最初の
乾燥に、多大の加熱必要・悪臭発生をどうするか、未解決.

炭化の多面的評価手法/農業集落廃水汚泥Case Study束理裕(農業工学研)
農業集落廃水汚泥は32万t/年発生、現在はし尿と
合併処分. 98%含水汚泥を脱水・乾燥→50%とし、→30kg/hrロータリキルンで炭化テスト→施肥. CO2-LCAでは、期待した炭素固定効果は3%、肥料代替効果は1%の寄与にとどまった. 乾燥・炭化プロセスでの化石燃料消費が大きい.

バイオマス炭化により得られる機能性物質/木酢、竹酢液」大平辰郎(森林総研)
木酢の成分表などの特徴:針葉樹は
グアヤシル系フェノールが多く、広葉樹はシリンギル系フェノールが多い.竹はフラン・エステル系が多い. 現在用途は圧倒的に農業系・食品工業系である. 抗酸化作用が喧伝されるが、科学的な裏づけはまだまだである.

市販木炭・自家製木炭の抽出物の変異原性」中島大介(国立環境研)
トルエン・エタノール液による抽出物は普通木炭で
1〜3%以下だが、400℃製炭では急増する.変異原性の簡易テスト法を開発して実施した.
コメント
600℃炭以上で変異原性が減少していることから、木タール残留分に関連性が大と考えられる.

バイオマス炭化物の製造と品質評価」桑垣整(環境技術サービス)
11種の
炭化炉の長短所を図示・比較. 内熱式は熱効率がいいが、制御・均一性は問題;外熱式揮発ガスを外熱用燃料に回すなど合理化できるが熱伝導が悪く設備費も大. 木炭をTGで評価することで、熱履歴や使用炭化炉なども推定できる.
コメント炭化炉は長い歴史を持つが、未完成なプロセスといえる.

 

---007-0310b終.