◆第13回地球環境産業技術動向調査報告会◆
→(2003.8/25)→HP007-0310
恒例の昨年度RITE調査研究の報告会です. (報告者=佐野)
[時・所]''03.10/2木 13〜16:50 大阪国際交流センター;or
10/30木 13〜16;50 全社協・灘尾ホール; or
11/12木 13〜17:20 名古屋国際会議場
[主 催] 地球環境産業技術研究機構(RITE)http://www.rite.or.jp
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[バイオマス関連発表] 昨年の調査発表は5件、そのうちバイオマス関連は、以下3件です.
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☆温暖化対策におけるバイオの役割/湯川英明
DOEによって提唱('03.4)された重点項目は、高効率バイオプロセス産業・地下微生物・Energy crop(玉蜀黍エタノール)・木質セルロースの糖化エタノール化、などであり、バイオマス利用への追い風を創っている.だが大深度地下微生物は数千m地下に地上生物量の10〜百倍の微生物バイオマスが存在するという説であるが、その炭素由来はともかく、生成エネルギー源など不可解な点がある.
反応槽にコリネ型菌を高密度充填して働かすプロセスは、収率が高く生物損失がないことで嘱望される.酵母を使うのをやめて、コリネ(通称、RITE菌)に機能を組み込む新型エタノール発酵に挑戦している.相対生産性は20倍くらい上昇可能とみられる.
世界のエタノール源には澱粉や糖液などを使って5〜6百万t/年生産されてきたが、2003年以降急速に拡大し2010年には生産量は3倍レベルになる.資源は玉蜀黍澱粉から茎葉など農産廃棄物に向かわざるを得ないし、2015年以後は木質バイオマスを原料にする方向である.ただし、現状技術では木質の硫酸糖化では、製品エタノールの2倍以上の石膏(硫酸石灰)を副生する恐れがある.コストの半分が糖化費である.副産物リグニンの用途も未開発である.
コメント : 充填微生物の寿命や老化がないとする点は、いささか理想的過ぎるのではないか.
☆地球再生計画の「実施計画」作成/友田利正、藤井康正
CO2を中心とした温暖化モデルの評価を単なる将来予測でなく、 各種の条件を設定してモデルの変動を見ることにより、よりよい対策技術を見出そうとするものである.経済モデル、エネルギーシステムモデル、気候変動モデルの3者を統合評価するDNE21モデルを構成して、CO2排出量〜CO2大気濃度、化石エネルギー生産量〜限界価格、再生可能エネルギーコスト〜供給可能量、全球温度など変動関係を導いた.
今世紀末にCO2大気濃度を産業革命前の275ppmの2倍、550ppmに抑制するのは、排出が1/4抑制に成功してもすこぶる困難である.今世紀の枠内では、諸対策のうちで有効性の高いのはCO2回収・貯留であった.いずれの抑制シナリオでも、21世紀末には化石燃料排出CO2の半分以上を地中または海洋貯留することが必要になる.
コメント : 他の発表で大規模なCO2貯留の推進(「RITE World」2003.1号参照)をうたっているのと符号している.従来は温暖化対策の柱は「省エネと新エネ」であったが、そこにCO2貯留が加わることになる.
☆CO2吸収源拡大を目指す未利用地球環境の大規模緑化/富沢健一
CO2を光合成に使うためには、約500倍の水を消費する.これは合成を司るカルビン回路が水が不足すると停止するからである.機能を担っているルビスコは植物種ごとに性能が大きく異なり、探索の結果、高等植物を超える性能を持つルビスコを発見した(紅藻の一種).葉緑体の形質にこの機能を組み込むことで、遺伝子の拡散の恐れなく新植物を活用することができる.光合成に必要とされる水量は、1/10ていどに抑制することが期待できる.
コメント : 雨量500mm/年以下の半砂漠が緑化利用できることになる可能性がある.ただし、利用不可能な水もあるので、雨量50mm/年まで可能というわけではなく、400mmていどまでかと思われる.
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---007-0310終.
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