「RITE優秀研究企画 平12委託分 成果報告会」および
    「RITE 技術開発促進事業成果報告会」('01.11/22
)◆ <<NEW>> 007-0111b
                            (報告者=佐野 寛
[日時] 2001年11/22(木
[会場] ホテルグランビア京都
[主催者] 地球環境産業技術研究機構(RITE)
[講演] 「優秀研究企画」講演21件のうち、バイオエネ関連は4件.
「技術開発促進事業」講演14件のうち、バイオエネ関連は1件.

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1.
「天然腐植物質供給によるトーストラリア荒漠地炭素循環システムのリフォーム」/山口達明(千葉大).
オーストラリア南部Rutherglenの開墾地では,低地にアルカリ塩蓄積で土壌不良化(pH>7.5)し,高地は土壌酸性化(pH<6.5)して荒廃している.降水量は約600mm/年.高地の土壌炭素蓄積は,固定=365kgC/ha年,収穫や焼き畑で大部分が失われ,計=-256kgC/ha年,となっている.そこでビクトリア褐炭(腐植酸が主成分)を投与して土壌改善を図った.
Q:褐炭は酸性なので,石灰とを併給するとよいのでは.
A:これまで石灰投与を続けて土壌が悪化したという報告があった.
コメント/sano:褐炭の腐植酸を石灰で当量中和してやれば、腐植の
不溶化、流亡防止にもなる.

2.
「未来の地球環境に耐性な食糧資源の開発」/山本和生(東北大).
紫外線によるDNA損傷が稲の寿命を縮め,農林1号の減収を招いた.ササニシキにはDNA修復遺伝子があり,紫外線の害を軽減し,長寿化と増収・味覚改善に成功した.さらに多くの修復遺伝子をクローニングにより導入した稲を作成中である.
Q:この効果は草本だけか?熱帯林の生産性向上に役立たないかA:1年生草本で顕著に見出される.事例はないが,一般植物に適用可能.
コメント/sano:木の葉の(老化による)交代による浪費を抑制できれば,紫外線の強い地帯の森林の生産性向上に貢献できよう.

3.
「窒素固定ラン藻ヒドロゲナーゼ遺伝子破壊の水素生産に及ぼす影響」/桜井英博(早大教)
光−水素生産システムでヒドロゲナーゼは水素再吸収に働くので,生産妨害になる.取込型ヒドロゲナーゼ欠損株・双方向性ヒドロゲナーゼ欠損株などを利用して高生産性効果を目指している.
Q:発生する水素は酸素と混じらないか? FC用に使えなくなる.
A:混和する.危険がないように、空気で4%以下の濃度に押さえている.
コメント/sano:CO2光合成と競合して有利・不利の展望が欲しい.

4.
「メンブレンバイオリアクタ利用 超小型畜産廃水処理システム」
  /常田聡(早大理工)
好気・嫌気性槽連結の脱窒装置よりも、嫌気槽のみで好気性中空メンブレン挿入で簡易化できる.N<10ppm規制対応のため.メンブレン表層に生物膜が生成して硝化菌がアンモニアを酸化して硝酸とし,槽液の脱窒菌でN2にする.10倍濃厚モデル液(アンモニア3000ppm,TOC4000ppm)では生物膜中に脱窒菌らしきものを見出した.
コメント/sano:脱窒菌が硝酸をTOCを使わずアンモニアを使って還元してN2にするとよいが,そうでないと大量の通気を要し,また易分解性のTOCを追加する必要が出てくる.

5.
「木質系バイオマスを原料とするカーボンナノファイバーを用いた水素貯蔵体の開発」/RITE高崎研究室(群栄化学)
フェノール:バイオマス=4:1の混合比で酸触媒により1時間液化する.ホルマリンを加えて樹脂化する.これを紡糸→硬化→炭化する.
Q:木質を原料とうたうために,より木質比を上げられないか?
A:半々くらいにすると粘度が上がり操作が困難になる.
−−−RITE優秀〜終