◆スカンジナビアバイオマス講演会('00.11/16)◆ <New>
会場:電力中央研究所(東京・大手町)
講演者:Dr.Arto Timperi(Development Manager of Timberjack Energy
Technology;Timberjack Oy社,フィンランド)
演題:スカンジナビアの森林バイオマスの活用と開発−現状と将来のプラン
   Forest biomass utilization and development in Scandinavia -
       −Present stage and Future plans.
報告作成者:平田悟史 

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経緯:フィンランドの林業機械メーカーTimberjack社のDr.Arto Timperiが来日,
スカンジナビアの先進的な森林バイオマス利用について,木材収穫時残渣の機械収集・エネルギー回収システムの講演とビデオ映像など紹介。電中研 経済社会研究所の山本主任研究員がお世話した。
内容:(要点のみ)詳細はプレゼン資料参照。
・ フィンランドには、森林バイオマスをエネルギー利用するためのプラントが約100箇所ある。バイオマスのエネルギー利用に関するプロジェクトも数件進行中。
・ Timberjack社は林業機械で世界シェア30%を占めるリーディングカンパニー。売上高は年間$500M(600億円)以上。従業員は約2000人。
・[バイオマス]太陽エネ貯蔵体;100%再生可能:CO2ニュ-トラル;ロ-カルエネルギ-源;地域振興に寄与;crisis-free energy.
・[フィンランドの森林バイオマスの現状]伐採量=60Mm3/年、蓄積量>70Mm3/年、未利用量=10〜15Mm3/年ある。
・[フィンランドのエネルギー事情]一次エネルギー供給/年370TWh(T=1012)、うち72TWhがWood based fuels(一次エネルギー供給の19%)。内訳は,鋸くずと黒液が主体。なお、電力中のバイオマス比率は35%(ピートも含んだ数字)。
・森林からバイオマスを収穫→輸送→スト-カ-炉で燃焼利用。収穫,輸送に使う機械の紹介。
・フィンランドでは木質バイオマス由来のエネルギ-が,エネルギ-源として◎最も安い。1kWhあたり0.9円(←要確認)
・出力1,200MWの木質バイオマス発電プラント価格=約200億円。24時間運転で効率は35%/直接燃焼(スト-カ-炉)。スト-カ-炉が主だが、ガス化炉も2箇所ある。
・発電プラント:木質バイオマス、石炭、ピートのco-firingを行っているため、灰を林地に戻すことはない(→★廃棄)。
・ハーベスタ-の紹介。処理能力300本/h。価格は2,000万円。
・バンドラ-の紹介。価格は4,000万円。
・開発中の乗用型森林作業用6本足ロボットの紹介。
質疑からの抜粋:
Q1.亜寒帯林でのエネルギー森林利用は、持続可能か?
A1.熱帯雨林に比べて,面積生産性(tC/ha,y)は1/3〜1/5でしょう。
Q1'略奪型生産にならないようにする、工夫はありますか?
Q2.産生バイオマスのうち,収穫可能率はどのくらい?
A2.[収穫率 vs 収穫エネ消費]のトレード・オフ関係の中で、
  どの程度が,最適な目標になりますか。また、
Q2'枝葉は・根は,どうなる? 土壌保全に残すべき量は?
A2.(説明されたのは)通常の原材料用の木材生産で発生する収穫時残渣のエネルギー利用のみ。バンドル機械で、収穫時残渣(小径木・葉)の約7割を回収し、3割を伐採地に残す。伐採できない根も残す。土壌の良い場所では、追加肥料の必要なし、土壌の悪い場所では、追加肥料必要です。
Q3.日本のような傾斜林に対する、よい伐採・収穫技術は、
   あるいはヒントがあるでしょうか?
A3.タイヤ替わりに昆虫型6足を用いた、伐採・バンドルの機械を開発中(ビデオ説明あり)。30度の傾斜地までOK。現在2機試作して、実験中です。
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出席者:約10名
入手資料:プレゼンテーションを収録したCD−ROM
Timberjack社パンフレット(フィンランド語)

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