3代目バイオマス部会長からのご挨拶

坂 志朗(京都大学 エネルギー科学研究科 教授)

2007年1月に、山地憲治先生の後を受けてバイオマス部会の3代目の部会長を拝命し、丸一年が経過いたしました。バイオマス部会の中間報告を兼ねて、ご挨拶を申し上げます。

バイオマス部会が発足して早や9年目を迎え、この間、横山部会長、そして山地部会長の強いリーダーシップの下、バイオマス部会は大きく成長し、部会員数は2008年2月13日現在531名に達しています。部会の活動は内容的にも大変充実し、日本エネルギー学会の年次大会(バイオマスセッション)、バイオマス夏の学校、バイオマス科学会議など一連の行事、さらに、当学会内の関連部会や他のバイオマス関連学協会との交流、合同シンポジウムの開催などを通して、活発な運営がなされています。またメールを通しての部会メンバー間の交流、意見交換など、バイオマス研究者の相互交流が積極的に進められ、順調にバイオマス部会の事業が進められています。

バイオマス部会の発足後、政府においても、総合資源エネルギー調査会・新エネルギー部会にて政策的に導入促進すべき新エネルギーとして“バイオマス”が認定され、内閣府では、“バイオマスニッポン総合戦略”が策定されバイオマスの総合的利活用が推進されるなど、バイオマスを取りまく政策が急速に充実してきました。そのような状況の中、ついに京都議定書での第一約束期間の初年2008年がスタートしました。それに伴い、政府における新エネルギー、特にバイオマスの利活用に対する動きがさらに活発化し、2007年末から「バイオ燃料技術革新協議会」が発足し、リグノセルロースからの国産エタノール生産に向けて経済産業省並びに農林水産省が動き出しています。さらに内閣府では、「バイオマス社会還元加速プロジェクト」にて、バイオマスの有効的利用に向けての方策の検討が始まっています。このような流れの中、本バイオマス部会においても受託調査や部員の協議会への参加等、政策推進に積極的に協力しているところです。

海外へ目を向けると、地球温暖化防止に寄与し得るバイオマス利活用に向けて、アジア諸国における政策と情報収集を推進することで、アジアの環境保全を確立し農業パートナーシップを構築する農林水産省の受託事業が、アジア諸国との連携のもとに進められています。また、北米やヨーロッッパに向けては、国際エネルギー機関(IEA)クスク39部会(液体バイオ燃料)に参画するなど、国際的な視野からのバイオマスの利活用が本部会員を中心に進められています。

今後も、バイオマス部会のホームページやメーリングリストによるタイムリーな情報交換をさらに充実させ、種々の部会活動を通して国内外に積極的にバイオマスの最新情報の発信、活発な活動の展開を進めていきたいと考えています。熱心かつ献身的な執行部事務局の支持を得て、バイオマス部会の更なる発展に向けて、今後も微力を尽くしてまいります。引き続き、皆様のバイオマス部会への積極的なご支援とご協力をお願い申し上げます。

2008年2月吉日

(部会長としての任期は2007年1月より開始)