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会長:村木 茂
(東京ガス(株)代表取締役副社長執行役員)    

「エネルギーのベストミックスとベストソリューションに向けて」


 日本エネルギー学会は、1922年に燃料協会としてスタートして2012年度で90周年となります(1991年に日本エネルギー学会へと改組)。また2010年10月に一般社団法人に移行して実質的に初年度の活動となり、新たな節目の時を迎えたと言えます。
 この節目の時に我々を取り巻く環境には新たな変化の波が押し寄せようとしております。2011年3月11日に発生した東日本大震災は日本のエネルギーの需給構造に大きな影響を与えることになり、我が国のエネルギー政策はもとより、世界のエネルギー需給構造にまで少なからずインパクトを与えることになると思われます。これによりこれまで進められてきた低炭素化やスマート化の取り組みに加えて、エネルギーセキュリティが供給側のみならず需要側の課題としてそのニーズが高まるものと思われます。
 こうした中、これからのエネルギー問題を考える上では、エネルギー全体を幅広い見地でとらえ、省エネルギー、省CO2とセキュリティを両立出来るエネルギーのベストミックスとベストソリューションに取り組むことが不可欠です。こうした点で当学会は幅広いエネルギーを横断的に扱い、産官学が連携して課題を議論する場を提供してきており、まさにこれからその役割がより一層高まっていくことは間違いないと思います。こうした背景を踏まえ、学会活動の充実と活性化を図るべく課題に取り組んでまいりたいと思っております。
 学会活動の充実には活動の基盤強化が不可欠であります。その為には財務体質の強化とともに、それ以上に「会員の会員による会員のための学会」を目指し、会員の増強と会員サービスの強化を進めていく必要があります。こうした折り2011年度に東北支部が設立されました。今後は地域レベルでエネルギーと環境を考えることも重要になる中、東北支部を加えた4地方支部と各部会の活動が相俟って活動の拡充と会員増強が進められればと思っております。
 次に本学会の特徴の一つであります産官学の連携の強化であります。産官学の連携について日本の国際競争力を意識した関係再構築が課題となっております。学会としてもこうしたニーズも踏まえて産官学の連携の強化を進め、この特徴を活かした活動の活性化を図ってまいりたいと考えております。

 学会活動の中核は知の拠点としてエネルギーに関する最先端の研究や技術そして情報が多く集まり、また多くの人がそれを活用し議論する場を提供することであります。こうした活動を部会や大会活動等を通じて進めると同時に、他学会との連携や共同プロジェクトなど通じて幅広く会員そして社会に貢献できる活動を展開し、学会活動の基盤強化を進めてまいりたいと考えております。
 これからも日本エネルギー学会が日本そして世界の最重要課題であるエネルギーと環境問題に真正面から取り組み、その特質を活かし重要な役割を担いながら成長できるように取り組んでまいります。ご指導、ご鞭撻そしてご支援を賜りますようお願い申し上げます。